エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

ドリアン

2015年06月04日 | ポエム
果物の王様、である。
一般には、女王は「マンゴスチン」とされている。

ドリアンはねっとりとして、甘い。
食べ応えはある。



けれど、カロリーはとてつもなく高そうに見える。
好き嫌いで云えば、嫌いが圧倒的に多い。

なにより、その臭さが曲者である。
例えば東南アジアの高級ホテルでは、持ち込みが禁止されている。
飛行機の機内も同様である。







「ドリアンの両手であおぐ匂いする」







今年はドリアンがゲット出来ず、とうとう購入する事となった。
それほど高価では無くなった。
フィリピンの山岳地帯に入ると、道端で屋台が出ている。

甘いマンゴーとドリアンを商なっている。
どれを買っても外れは無い。

その屋台の近くの木陰で、頬ばって頂くのである。
ただし、手が甘さでネトネトしても洗う術は無い。

台湾では「ドリアンは女房を質に入れても食べよ!」とある。
本当かいな?

ドリアンをこっそりと持ちかえる場合は、この棘棘を切ってから新聞紙で何重にも包む。
本当はいけないんだよ!
でも、例えばフィリピンでは店のおやじがしきりに勧める。
タイのおやじさんが進めるケースに出会った事は無い。
台湾でもそうだ。

フィリピンのおやじさんは、大胆である。



      荒 野人


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