酒のさかな

平凡な笑市民が日ごろの暮らしの中で出会ったこと
【縦横無尽探険隊別館】

PU(ポリウレタン)は劣化する!

2015-09-27 18:21:10 | のほほん日記系

前回、勇気の撤退をした久住登山。
撤退の原因は靴のミッドソールに使われているポリウレタンの劣化だった。

靴底の接着面がはがれたのではなく、ボロボロに崩壊してきている。
約1時間で下山したが、そのときには剥がれが反対側まで達していたのである。
そのくらいポリウレタンの崩壊は突然始まり、短時間で崩れてしまうのである。

しかし、このポリウレタン素材は、あらゆる柔らかクッション系の部材として浸透してしまっている。
軽く強靭でクッション性に優れ、加工しやすいといいことづくめのこの素材。
実は、最大の弱点があったのである。
【加水分解・・・】
そう、ポリウレタン樹脂は空気中の水分を呼吸し、分解と再結合を繰り返しながら劣化していく。
経験があると思うが、合皮製品の表面がベタベタになったりボロボロ剥がれてきたり・・・
そう、まさに素材自体が〔崩壊〕していくのである。

登山の世界では、10年くらい前から靴底が突然崩壊する事例が相次ぎ、注意喚起までされている。

ポリウレタンの悲劇はなにも登山靴だけではなかった。

ボロボロになった車のコンソールボックスと、スポンジが崩壊したヘルメット内装。
これを修理することにした。

合皮は表面が「絶対」ポリウレタンだから、今回は羊革でコンソールボックスを張り替えた。
ヘルメットは、スポンジだから素材はあまり選べない。
ま、低反発衝撃吸収スポンジを要所に、目の粗い吸音スポンジをサイドに使用する。

適当に両面テープでくっつけて終わり(-_-;)
本当は角を取ったり、厚さを調整したりするんだろうが、どうせかぶればつぶれるし・・・
ちょっと失敗だと思ったのは、元々ヘルメットのスポンジはごく薄かったようだ。
まぁ、安全のために分厚いスポンジ入れたということで。
ちなみに、フィット感は十分、厚さもそんなに違和感はない。

で、プチツーリング。
行く先は天山だ。

『うーん、DTなら登れそうだにゃ』
いやいや、楽しそうな登山者の声が聞こえてきたので、バイクで侵入するのはやめとこ。

駐車場から、ヘルメット背中にしょって山頂まで30分。
『コンビニで水買ってくるの忘れたなぁ』
なんと、雨具も水も非常食もない山登り。
山頂ではのどが渇いて反省しきり。

山頂はガスの中(ま、わかっちゃいたけどね)
それでも登山者が次々に登ってきて満員御礼!
『ここは富士山か(-_-;)』
ディパックにヘルメットくくりつけた変なオヤジは、正攻法の登山者には異様に映るかも。
さっさと降りよう。

DT125Rでブィィーンと下る時に景色が見えたので・・・
天山から有明海を望むってか。