しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <アヒマアツ>

2025-02-26 | Ⅱサムエル記
「アヒマアツは王に『平安がありますように』と叫んで、地にひれ伏して、王に礼をした。彼は言った。『あなたの神、主がほめたたえられますように。主は、王様に手向かった者どもを引き渡してくださいました。』」(Ⅱサムエル18:28新改訳)

アヒマアツは純真(じゅんしん)な男で、戦勝の知らせを王に告げる役目はほかの誰にも渡したくない、と考えていたようだ。▼パウロはイザヤ書から「なんと美しいことか、良い知らせを伝える人たちの足は」と引用して福音宣教の栄光ある務めを強調している(ローマ10:15同)。イエス・キリストが十字架に宥(なだ)めの供え物となることにより、私たちすべての罪をゆるし、永遠のゲヘナから救い出したという知らせほど歓喜(かんき)に満ちたものはない。▼思えばキリスト者は全員がアヒマアツのようになり、自分の住む町々村々を喜びの足で駆(か)けめぐってもなお足りないほどの吉報(きっぽう)を持つ存在である。人は気にもとめないだろうが、天の諸軍勢(しょぐんぜい)は、地上をめぐり歩いて伝道にはげむキリスト者たちを、どんなに喜んでながめていることだろう。朝に夕に、手を休めず種を蒔(ま)く者になりたい。