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教えて!ウォッチャー…ハッカーって悪者なの?

2011-09-23 13:07:34 | Weblog
教えて!ウォッチャー…ハッカーって悪者なの?(教えて!ウォッチャー) - goo ニュース

「ハッカー」と聞いて頭に浮かぶイメージといえば? 黒メガネをかけて黒っぽい服装をした見るからに怪しげな人物がコンピュータを操作している――という 図が浮かぶ人も多いのでは。「ハッカー集団」がソニーなどのウェブサイトをサイバー攻撃した、というニュースが連日のように報じられる昨今、「ハッカー= 悪者」のイメージは一層強まっているよう。

でも教えて!gooに寄せられたハッカーについてのQ&Aを見る限り、そのイメージはかなりズレているらしい。

「ハッカーとは?」

一連のサイバー攻撃では、ユーザーの個人情報が流出したり、ゲームサイトがダウンしたりといった被害が相次いだ。ソニーほどの大企業なら、鉄壁のセキュリ ティでウェブサイトを守っていそうなものなのに、「ハッカーって、そんなにパソコンの知識が高いんですか?」と質問者は疑問を投げかける。

サイバー攻撃の犯人が本当に黒メガネに黒装束の分かりやすい格好をしていてくれるなら捜査も楽なんだろうけれど、事はそう単純ではない。だいたいサングラスじゃ画面も見づらいはず(笑)。ということで、実際のハッカーとはどんな人たちなのか。

「もともとハッカーは、コンピューターや機械の分野において技術的な障壁を飛び越えるような知識や技術や発想を持つ人達につけられた尊称でした。 WindowsやMac OSX、あるいはiPhoneやAndroidケータイも、そのOSの中には、ハッカーの活躍が詰め込まれて出来上がっています」(vaiduryaさ ん)

そうしたハッカーとして有名なのが、アップルの共同創業者で“もう1人のスティーブ”ことスティーブ・ウォズニアックさんや、「Linux」というOSを開発して世界的に尊敬されているリーナス・トーバルズさんなど。メディアに登場するウォズニアックさんはニコニコしてとても親しみやすそうな印象だし、トーバルズさんは見るからに知的で紳士的な印象。とても「悪者」のイメージとはほど遠い。別の回答者も言う。

「セキュリティソフトの欠陥(セキュリティホール)を見つけてメーカーに報告したりして世に役立っている人もいます。僕らがいつもセキュアな環境で居られるのも、ハッカーさんたちのおかげなんですよ」(Shin1994さん)

だからサイバー攻撃などの破壊的活動をする人たちはハッカーと区別して、「クラッカー」と呼ぶべきだという声も多かった。

ただしソフトウェアの欠陥を見つけてそれをメーカーに教えてあげるか、それとも黙ってそこから侵入して悪さをするかは、悪意があるかないかだけの差にすぎない。前出のShin1994さんはこうも指摘する。

「ハッカーとクラッカーは紙一重。善人でもあり時に悪人でもある、ミステリアスな存在。それがハッカーでしょうか…」

そうしたハッカーの善人の部分がマスコミで脚光を浴びることは、なぜかほとんどない。けれどハッカーの大多数を占めるのはきっと、プロとしての誇りを持っ た善意の人たちに違いない。高度な知識を持った防犯や警備の専門家が、防犯対策が手薄な家を見つけたからといって泥棒に入ろうとは思わないのと一緒かな、 きっと。

ごく少数の人が悪意を持った行動をしていて、皆が悪者と思われるのは可哀想な気もします。
悪意を持った行動の社会的影響の大きさから、そちらの方が注目されるのは、ある意味仕方ないことかもしれませんが。