MLB傘下になる日…独立リーグに“ラブコール”(産経新聞) - goo ニュース
今、日本の独立リーグに米大リーグ(MLB)からの“ラブコール”が相次いでいる。単に有能な選手の獲得を目指しているのではない。MLBが注目しているのは、独立リーグの運営と選手育成のシステムだ。
ここ数年、MLBの複数球団の首脳、スカウトが北信越地域を中心に展開するBC(ベースボール・チャレンジ)リーグの試合会場に、幾度となく足を運んでいる。村山哲二リーグ代表はMLB関係者から、BCリーグの各球団をメジャー球団の傘下に組み込む“マイナー球団化”への打診を受け、返答を保留していることを明かした。
米球界には、メジャー球団は人件費を丸抱えの上、選手や指導者を傘下のマイナー球団に派遣し、基本的に独立採算のマイナー球団は選手育成と球団経営に専念するシステムがある。
BCリーグは昨季、3球団が黒字化。今季は発足5年目を迎え、地元人気も定着し、地域のスポーツビジネスとして安定経営を行っている。
つまり、米球界のシステムがあてはまる環境が日本の独立リーグに整っているとMLB側は判断しているわけだ。
村山代表は、打診してきた5球団の具体名を明かすことは避けたが、「むしろ低予算の球団」という。日本の独立リーグ球団の人件費は、年4千万~5千万円。10年でも5億円程度だ。日米間のポスティングシステムで、総額数十億円もかかる日本のトップ級の選手を獲得する資金はないが、埋もれた人材を発掘する体制を低予算で築ける、この独立リーグの“マイナー化プラン”は、リーズナブルな投資といえる。
仮に実現すれば-。まず、アジアにおける育成の拠点として、日本はもちろん、中国、韓国、台湾、豪州の有力選手を日本に置く1Aレベルのマイナー球団に集結させる。最初の数年、メジャーの育成プログラムで鍛えながら、英語のマスターなど、文化的な対応にも備える。
実力が認められれば、2A、3Aのある米本土へ移る。現状なら、アメリカの地方都市のマイナー球団に派遣され、野球以前に言葉や食事の壁にぶち当たる。そうした厳しい環境に二の足を踏んでいた日本をはじめとした、アジアの選手たちにとって、非常に魅力的なシステムになる。
しかも、BCリーグ側にも、経費負担の軽減に加え、現状の運営を変更する必要もない。双方にとって、マイナスになる点は「どう考えてもないんです」と村山代表は語った。
独立リーグが“MLB傘下”になる-。アジアでの選手育成の拠点として、日本の独立リーグにラブコールを送っているMLB。国際化の流れが押し寄せる独立リーグの現状を追う。
これも米大リーグのたくましさの表れでしょうか。
安く優秀な人材を集め、人気を維持していく取り組みは注目に値します。
日本のプロ野球にもこのたくましさが必要ですね。
今、日本の独立リーグに米大リーグ(MLB)からの“ラブコール”が相次いでいる。単に有能な選手の獲得を目指しているのではない。MLBが注目しているのは、独立リーグの運営と選手育成のシステムだ。
ここ数年、MLBの複数球団の首脳、スカウトが北信越地域を中心に展開するBC(ベースボール・チャレンジ)リーグの試合会場に、幾度となく足を運んでいる。村山哲二リーグ代表はMLB関係者から、BCリーグの各球団をメジャー球団の傘下に組み込む“マイナー球団化”への打診を受け、返答を保留していることを明かした。
米球界には、メジャー球団は人件費を丸抱えの上、選手や指導者を傘下のマイナー球団に派遣し、基本的に独立採算のマイナー球団は選手育成と球団経営に専念するシステムがある。
BCリーグは昨季、3球団が黒字化。今季は発足5年目を迎え、地元人気も定着し、地域のスポーツビジネスとして安定経営を行っている。
つまり、米球界のシステムがあてはまる環境が日本の独立リーグに整っているとMLB側は判断しているわけだ。
村山代表は、打診してきた5球団の具体名を明かすことは避けたが、「むしろ低予算の球団」という。日本の独立リーグ球団の人件費は、年4千万~5千万円。10年でも5億円程度だ。日米間のポスティングシステムで、総額数十億円もかかる日本のトップ級の選手を獲得する資金はないが、埋もれた人材を発掘する体制を低予算で築ける、この独立リーグの“マイナー化プラン”は、リーズナブルな投資といえる。
仮に実現すれば-。まず、アジアにおける育成の拠点として、日本はもちろん、中国、韓国、台湾、豪州の有力選手を日本に置く1Aレベルのマイナー球団に集結させる。最初の数年、メジャーの育成プログラムで鍛えながら、英語のマスターなど、文化的な対応にも備える。
実力が認められれば、2A、3Aのある米本土へ移る。現状なら、アメリカの地方都市のマイナー球団に派遣され、野球以前に言葉や食事の壁にぶち当たる。そうした厳しい環境に二の足を踏んでいた日本をはじめとした、アジアの選手たちにとって、非常に魅力的なシステムになる。
しかも、BCリーグ側にも、経費負担の軽減に加え、現状の運営を変更する必要もない。双方にとって、マイナスになる点は「どう考えてもないんです」と村山代表は語った。
独立リーグが“MLB傘下”になる-。アジアでの選手育成の拠点として、日本の独立リーグにラブコールを送っているMLB。国際化の流れが押し寄せる独立リーグの現状を追う。
これも米大リーグのたくましさの表れでしょうか。
安く優秀な人材を集め、人気を維持していく取り組みは注目に値します。
日本のプロ野球にもこのたくましさが必要ですね。