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あしたはドロミテを歩こう―イタリア・アルプス・トレッキング 岩波書店 このアイテムの詳細を見る |
天気 朝は
その後
角田光代 著 ： あしたはドロミテを歩こう
～イタリア・アルプス・トレッキング～
を、読みました。
一昨年、著者がイタリアアルプスの名峰、ドロミテの山々を歩いた紀行文です。
この旅はそもそも、ＮＨＫのＢＳ番組の収録の為おこなわれてたロケで、
撮影スタッフや、現地コーディネーター、などと岩山をトレッキングする様子が
記されています。
元々、山に登った経験が全くなかった著者は、お花畑にハイキングという
安易なイメージで、仕事を引き受け旅に出るのですが
11月のアルプスの厳しい自然の中で、リポビタンＤなみの体験をします。
その体験の中で、著者特有の素朴で、鋭い観察眼が炸裂した、紀行文です。
歩くことは、書くことに似ている。
頂上に立ってヤッホーという気分ではなく、見てはいけないものを見た気がした。
など、研ぎ澄まされた感受性が、イタリアアルプスの神々しく、厳しい大自然を
しかし、飄々と書き綴っていました。
また、この旅で出逢ったイタリア人達も、個性派そろいで、
沢山のことを教えてくれます。
絶妙な、いい加減さ具合や、しなやかさ、謙虚さに憧れました。