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福袋 角田光代 河出書房新社 このアイテムの詳細を見る |
天気 今日までは
角田光代 著 : 福袋
を、読みました。
表題作をはじめとする、8編の短編集。
変な小母さんに謎の段ボールを押し付けられてしまった
箱おばさん。
拾ったビデオテープに納まっていたのは結婚式の映像だった、
イギーポップを聴いていますか。
若い母親から駅のホームで赤ん坊を押し付けられてしまう
白っていうより銀。
37歳の女の過去の恋愛と現在の自分の姿を重ね合わせる
フシギちゃん。
死んだ母の遺言をめぐって、4人の兄弟がまるで子どものように喧嘩する
母の遺言。
離婚した夫は仮だった。はたして私も仮の妻だったのか?と感じる
カリソメ。
二人の生活に闖入してきた犬への、彼女の執着心が未来をあぶりだす
犬。
ろくでなしの兄の失踪、自称恋人と名乗る女と真夏の大阪の街を歩き回る
福袋。
どれもどれも深く、強烈な作品でした。