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Sweet Blue Age 有川 浩,角田 光代,坂木 司,桜庭 一樹,日向 蓬,森見 登美彦,三羽 省吾 角川書店 このアイテムの詳細を見る |
天気 朝晩は寒さ感じる
角田光代 著 : あの八月の
を、よみました。
弥生子と私は、母校の大学に深夜もぐりこみます。
大学時代のサークル、“キネマ友の会”の部室に。
ビールとおつまみを持ち込んで、二人が探し当てたかったものは
大学生の頃、男女7人のグループで撮った、自主製作の映画でした。
スクリーンに映し出される、男女7人のありきたりな青い恋愛を
見つめながら、大人になった彼女たちが感じるものは?
青春の1ページというのは、美しかったと錯覚してしまったり、
時には記憶をすり替えてしまったり、
誰しも、きれいな思い出を求めるのでしょうか、
この作品には、甘酸っぱい思い出というのではなく
ただ、生々しい現実が描かれています。
そして、30を過ぎた二人の女性は、フィルムを通して
その生々しさと向き合います。
若さは、エネルギッシュでパワフルだけど
それは、無知だということと、紙一重・・・・。
とことん見苦しかった若さを、ちゃんと認めたその時に
本当に大人になれるのかもね。
そんなことを、感じた作品でした。
装丁は、蜷川実花。
一目で作者がわかってしまう、写真を撮るなんて
才能の塊です。かっこいいいーーーー。
作り物のようで本物の虫食いの葉っぱ越しに見える
青空と花の色が、まさにSweet Blue Ageな感じがします。