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月島慕情 浅田 次郎 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る |
天気 今日も天気予報外れ難しい季節かな?
浅田次郎 著 : 月島慕情
を、よみました。
表題作“月島慕情”は、ミノという名前以外に親から何も貰わなかった、
大正時代の吉原の太夫の物語。
やっと出会った男は、ミノの名前を良い名だと言ってくれた。
吉原のトシマ太夫を、大金かけて引かせてくれようともした。
初めて愛した人は、自分を初めて愛してくれた人だった。
そんなミノの、切ない物語でした。
すべての作品は、想いが遂げられることはなく
いろんな人が、いろんな慕情を秘めています。
ジローさん作品の、印籠ともいえる?
心のきれいな人々が、強い心で、思いを胸にしまう姿は
強くって、カッコよくって、悲しくって、切なくって。
涙なしには読めない、浅田的短編集でした。