
チェ 28歳の革命 (映画)
を、見ました。
1955年、まだアメリカが南米大陸を、いいようにしていた時代。
裕福な家庭に育った、若き医師のエルネスト(チェ)・ゲバラは、
南米を放浪中に、貧困にあえぐ民衆の現実を知ります。
そんな中、メキシコでフィデル・カストロと運命的な出会いをし、
キューバの革命を画策するカストロと共に、
82人で海を渡り、キューバ政府軍との激しいゲリラ戦を繰り広げます。
愛着を籠めて、チェと呼ばれていたゲバラは、
軍医や、文盲の新兵の教育係なども引き受け
前線では類稀な指揮官としての才能を発揮します。
そんなゲバラは、女性と子供には慈しみと愛情をもって接する紳士でした。
正義感にあふれる革命の志士ゲバラは、若き青年医師
カストロとの運命的な出会いは、彼の人生を大きく変え、輝かせたと思います。
政府軍から、主要な街を次々と解放してゆきます。
そして革命成功後。国連で演説を行います。「祖国か、死か。」
南米の歴史に疎く、あまりにも有名なチェ・ゲバラの輪郭さえも知らなかったので
見てみたのですが、面白く大変勉強になりました。
デル・トロ自身がプエルトリコ人で、アメリカ合衆国領という、微妙な立場の国で
生まれ育ったということと、ブルジョアな家庭に生まれ弁護士になるはずだったという
まるでゲバラと同じような生い立ちが、生き映しのようなゲバラを
演じさせたのでしょうか。気迫のこもった演説のシーンは、強く心に残りました。
世界史の時間に、ほんのちょっと小耳にはさんだだけだった、
チェ・ゲバラに、抱いていた私のイメージは、あまり良いイメージでは
ありませんでしたが、視点を変えるとこんなにも英雄になり
そして、アメリカ目線で見れば、革命好きな危険分子になるのだなと
考えさせられました。
来週は、39歳別れの手紙を見ようと思います。