天気 気温11度 寒あったか
チェ 39歳別れの手紙(映画)
を、見ました。
キューバ革命を成功させたゲバラは、コンゴからボリビアに入り
圧政と貧困に苦しむ、農民たちを救うべく
闘争の火蓋を切りました。が、
外国人を信用しようとしない、貧しい無知な農民たちは、
ゲバラの革命軍を、助けようとはしなかったため、
アメリカから支援を受けた、政府軍に包囲されてゆき
ボリビア潜入から、一年足らずで処刑されてしまいます。
この映画で唯一、和やかなシーン。
食料も底をつき、兵士たちの士気も下がり、ゲバラは持病の喘息を発症。
見てるこっちが、息苦しくなりました。つらそ~!!ヒィーーーーっ
ともに革命を成功させるべく、戦った同志は一人、また一人命を落とします。
そして、足を撃たれ動けなくなったゲバラも、捕えられ
射殺されてしまったのでした。
この映画を見て、考えたことはいろいろありますが
先ず考えたのは、この革命が成功しなかった、現在のポリビアについて
ウィキペディアによりますと、その後も政情はなかなか安定せず
殺人的なインフレなどにも悩ませられ、現在は先住民族出身の
大統領が、国を治めているそうですが、南米でも最も貧しい国の一つで
今でも人々は、貧困にあえいでいるようです。
そして、現在のキューバ。
アメリカの長い経済制裁によって、疲弊した経済は、
ほとんど破たんしているようで、出稼ぎにアメリカに行く人が多いそうです。
母を訪ねて三千里の、お母さんマリアのように、幼い子どもをおいて
家政婦の職を求めて、アメリカに行きその後家族を呼び寄せるということ。
しかし、そうできる人は大変ラッキーな一部の人で、高学歴でも職がなく
外貨を獲得できる、タクシー運転手やお土産物売りがいい仕事なんですって。
なんだかなぁ~。
誠心誠意、貧しい人たちを救いたいと思っていた、ゲバラが
今の社会を見たら、どう思うだろう。
あなたが、多くの血を流してまでも勝ち取りたかった
皆が安心して暮らせるユートピアは、ボリビアにはまだありません。
武力に訴えるのではなく、ガンジーやキング牧師のようには
いかなかったのですか?
知らなかったこと、いろいろ知って考えた、興味深い映画でした。