ララピポ (幻冬舎文庫) 奥田 英朗 幻冬舎 このアイテムの詳細を見る |
天気 午前中は午後は
奥田英朗 著 : ララピポ
を、読みました。
自信過剰のフリーライター、風俗嬢のスカウトマン、
ゴミ屋敷の奥深くに秘密をもつ43歳専業主婦、
NOと言えずに流されてゆくカラオケ店フリーター、
女子高生との援交にハマる、53歳のエロ作家、
デブ専裏DVDで生計を立てている、テープリライター。
彼らはそれぞれ、関係なく生きていて、でも結局
つながり合って生きています。
現在上映中の映画版はR指定で、小説の中にも
ふんだんにセックスシーンが登場しますが
それはエロいというよりも、なんというか、侘しい。
そんな彼ら、ララピポ達の孤独が、とても印象的な作品でした。
一度死んだかのように思えても、簡単には人間は死なない。
そして、明日も生きてゆくしかない。
ララピポ達の中を、どうにか泳ぎ続けなければならない。
登場人物達の、人生ほどは珍妙じゃない、私の人生も、
淡々と毎日を過ごしてゆく、という点では同じように感じました。
ララピポ。さて、どういう意味でしょう?