脳あるヒト 心ある人 (扶桑社新書 32) (扶桑社新書) 角田 光代,養老 孟司 扶桑社 このアイテムの詳細を見る |
角田光代 養老孟司 著 : 脳あるヒト 心ある人
を、読みました。
昨年春まで3年間、新聞連載された、リレーエッセイを文庫化した本です。
“バカの壁”で300万部の大ベストセラーを書いた、虫好きの
おもしろスーパー老人、養老孟司と、
私が今、日本一いや、世界的にもかなりすごいんじゃ??
と思っている、角田光代のエッセイ集。
エッセイは、交互に書かれていて、ページ数はきっかり2ページずつ。
テーマは、実に多様で、「美味しいってなんだろう」という
角田光代から始まり、言葉、意識、感覚など、小説家と科学者の、
それぞれの視点で、色鮮やかな会話が進んでゆきます。
些細なことに鋭い観察眼を持ち、それぞれ強い個性を醸し出す
二人のエッセイは、3時間もあれば読んでしまえるほど、軽いタッチで
しかし、さらりと終わらせてはくれない、いろいろな問題提起を
してくれる、本です。
バッグに忍ばせておいて、ほんの数分の空き時間に数タイトルずつ読む。
そんな読み方もできる本だと思います。