Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

さがしもの

2009年02月10日 20時48分43秒 | ベリーの感想文(本・映画)
さがしもの (新潮文庫)
角田 光代
新潮社

このアイテムの詳細を見る

天気       三月上旬の暖かさ



角田光代 著 : さがしもの
を、読みました。



この本は、以前メディアファクトリーより出版された
“この本が、世界に存在するということ” ←以前の感想はこちら
が、文庫化されて、新潮社から出ている本です。
文庫の角田作品は読破したはずなのに、この本はまだだった。と
購入してみると、読んだことのある本でびっくりしましたが
やはり、再読って大切ですね。
一度読んだ本とは思えないほど、面白く感じました。


4つ目の作品“彼と私の本棚”は
学生時代から続いてきた彼ハナケンと、別れるために本棚を整理
するシーンから始まります。
出会った頃、何よりも感動したのはハナケンとの本の趣味が
とても似ていたことでした。
一緒に同じ本を読むことで、同じ時を共有していると感じ
それが何よりも強い絆だと感じていた主人公。
しかし、別れの日はやってきて、自分の持っていた本たちと
一人暮らしを始めます。
  
  「だれかを好きになって、
     好きになって別れるって
      こういうことなんだとはじめて知る
        本棚を共有するようなこと。
             (途中略)
     すでに自分の一部になったものをひっぺがし、
                    永遠に失うようなこと。」


本にまつわるお話が9つ収められたこの本は
本が好きな人には、ぜひ読んでいただきたい、一冊です。