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そろそろくる 中島 たい子 集英社 このアイテムの詳細を見る |
天気 連休は読書の秋(?)
中島たい子 著 : そろそろくる
を、読みました。
秀ちゃんこと、イラストレーターの秀子は、30代前半の
不安定な女性。仕事も精神的な部分もとても不安定。
それがどうやら、女性の生理前のホルモンバランスのために起こる
症状、PMSのせいだとわかり始めます。
ひどい感情の起伏を繰り返し、少し疲れた時に出会ったのが
超リスペクトしている親友の弟、基樹くん。
彼と恋に落ちることによって、この厄介なPMSは緩和されるのか?
いつも笑いを約束してくれる、中島作品。
今回も、ちょっと変わった女性秀ちゃんの、七転八倒の生活が
なんとも可愛らしくユーモアたっぷりに描いてありました。
さて、この本のテーマはPMS。
女性とは切っても切れない、ホルモンバランスが引き起こす、
体調や精神状態の乱れの症状がキーワードでした。
自分に当てはめてみながら読んでいましたが、
私の場合は、ホルモンよりも空腹にかなり影響されるので
きっと、空腹のときの気分なんだろうなと思い。
そうだとしたら、PMSってたいへ~~~~んっ!!と思いました。
物語は、女性のみならず実は男性にも時々PMS症状が
あらわれるのかも?という問題提起を残して終わってました。
女に限らず、人間だれしも生きていたら、ある時急に違う自分に
なってしまうことってあるんじゃないか?
そう言われればそうかもしれません。
いろんな自分とのバランスをとって、“私”という人間は保たれるのかも。
久々に読んだ中島作品。今度は“漢方小説”を読んでみたいと思います。