「どこへも行かない」旅 (光文社文庫) | |
林 望 | |
光文社 |
天気 朝は昼前から
林望 著 : 「どこにも行かない」旅
を、読みました。
旅とは観光に非ずっ!!という、著者の旅スタイルをひたすら語った本。
日本国内と、イギリスの非観光地を歩き、走った(車で)紀行文。
図書館でタイトルを見て、
「どこにも行かんで、どうやって旅すんねんっ!!」と、
一人ツッコミを入れて、どうにも気になったので読んでみました。
リンボウ先生の旅のスタイルは、徹底した観光地拒否!
しかし、基本的には旅はそれほど好きではない・・・天邪鬼?
国内であれば、車での移動が基本で、
その点では、先日読んだ花村萬月と同じスタイルです。
誰もが見に行く観光地には一切目もくれず、
細い細い県道の行き止まりにあるような
秘密のお気に入りポイントを探求します。
ですので、高速道をはほとんど使わないそう。
そのスタイルは、イギリスでも貫かれていて、
数件のNGOが経営する、B&Bもおすすめしてありましたが、
車なしでは、とうていいけない場所ばかりでした。
次回イギリスに行く機会があったら、
レンタカーに挑戦するべきでしょうか?
私の旅のスタイルと比べてみると、
若干似たところもあり
たとえば私の場合、台湾に行ったとして
龍山寺にも行きますが、その近所にある絞めたての鶏がぶら下がる
市場にも行ってみますし、
九イ分にも行きますが、民家が立て込む裏通りをウロウロしたりもします。
もちろん、それは私が決めたタイムテーブルで、ツアーの旅ではありません。
私は、観光地拒否ではなく、どちらかというと一応行ってみるほうです。
でも、それ以外のその土地の人の生活も見てみたいので、
観光ポイントとポイントの間を、歩いたりバスに乗ったりしています。
ここ一か月くらい、いろんな紀行文を読んでいて思ったんですが、
やっぱり私が、何度もブログで書いているように
旅は、その人を如実に表しますね。
きっと、味や音楽やファッションや芸術みたいに、
感覚的な表現の一つなんじゃないかな。
そう思うと、いろんな旅のスタイルの人を
面白く観察できるようになりました。