トンボみっけ+

気になるムシを写しては適当につぶやいてます。(掲載した記事・写真等の無断複写・転載を禁じます。)

わたし的秋の風物詩

2006-10-27 18:08:41 | トンボ

 

今日の舞台はここ、四方を見張りながらカトリヤンマがやって来るのをじっと待ちます。

Tanbo0010464

 

すぐにメスが産卵場所を探しにやってきましたが、残念ながら素通りでした。

産卵はこのような田んぼの畦のたもとなどにします。

卵で冬を越し、田植えの時期になり田んぼに水がはられると(5月)孵化、そして7月には羽化します。

アキアカネやナツアカネと同じようなライフサイクルです。

しばらくすると今度はオスです。

ひざ下位の高さのところをぴょんぴょんと軽く跳ねるように飛んできました。

この飛び方をされると写すのは至難の業、はっきり言って無理・・・。

その後はぱったり、何も来ません。

 

待つこと2時間、ようやくホバリングを交えながら飛ぶオスがやって来ました。

Katoriyanma4072

 

カトリヤンマのホバリング時間は1、2秒から長いときは5秒を軽く越える時があります。

その時がシャッターチャンスなのです。

Katoriyanma4131

 

正面から見るとこんな感じでホバリングしています。

Katoriyanma4094

 

シャッタースピ-ドを上げると翅の動きが止まり、滑空しているような姿に見えます。

Katoriyanma4177

 

地味な名前とは裏腹に美しい体色をしています。

Katoriyanma4197

 

カトリヤンマ オス 2006年10月27日 神奈川県 


今日は出張

2006-10-25 22:44:39 | トンボ

 

昼休みを利用して近くの池をミニ散策してきました。

 

テングチョウです。

特徴のある顔立ちをしています。

翅の白い紋が逆光できれいに輝いていました。

成虫で越冬し春になるとまた活動し始めます。

Tengucyou3961

 

もっと近寄りたかったんですが、足元にはこんな草がいっぱい。

さすがに革靴・スーツなのでやめときました。

どこ歩いたんだ?と言われるのがオチですから・・・

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桜の木です。 葉をすべて落として冬支度が整っています。

Sakura0010446

 

あれれ?春が来た枝がありますよ。

Sakura3974

 

やっと見つけました。

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アキアカネ オス 2006年10月25日 静岡県


もうまもなく☆かな・・・

2006-10-21 00:13:40 | トンボ

 

秋の湿原を歩いてみました。

まだまだ元気いっぱいの3種類のアカネ以外は今にも落ちそうに弱々しく飛ぶオスとこのメスのルリボシヤンマ2頭のみ、だいぶ寂しくなりました。

一見若くてキレイな個体に見えます。(白いもやのようなものは草の葉です。 避け切れませんでした。)

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実は・・・翅はボロボロ、精一杯生きて役目を果した証です。

Ruriboshiyanma3941

 

おまけ

タッシリ・ナジェールの白い巨人をイメージしたのですが・・・

何となくですよ、なんとなく・・・

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ルリボシヤンマ メス 2006年10月19日 静岡県


アカネの秋

2006-10-12 16:08:26 | トンボ

 

今回は県西部で見ることができる赤トンボ(8種+1種)を紹介します。

 

ナツアカネ

今日見た中では一番たくさんいました。

田んぼや公園、河原などはもちろん、家の庭にもいるかもしれません。

オスは全身が真っ赤になります。

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メスは全身真っ赤にはなりません。

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アキアカネ

このあたりでは平地の田んぼに多いです。

12月初旬まで見れます。 

オス、メスともナツアカネとよく似てますが、ひと回り大きいです。

オスは腹部が赤くなります。

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メスです。 ナツアカネとは胸部の線の切れ方が違います。

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コノシメトンボ

山地から平地まで幅広く見ることができます。

一見ナツアカネのように見えますが、翅の先端に黒褐色の紋があります。

オスは全身真っ赤になります。

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ミヤマアカネ

都市部では減っていますが、このあたりでは田んぼや小川で普通に見られます。

似たトンボはいませんので間違うことはないでしょう。

メスはこんな色です。

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オスは全身赤くなります。 朱色の縁紋(翅先の楕円状の部分)がきれいです。

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マユタテアカネ

薄暗いところを好みますが、秋が深まり気温が下がってくると日なたに出てきます。

顔面に濃い立派な眉があります。

オスは腹部が赤くなります。

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メスは赤くはなりません。

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ヒメアカネ

今日の中では一番見つけるのが難しいと思います。

湿地や休耕田などに生息しますが、環境の好みがとてもデリケートで湿地ならどこでもいいという訳ではありません。

横から写したオスです。

上のマユタテアカネのオスとそっくりですが、ひと回り小さいこと、腹部の先端の跳ね上がりが顕著でないことで区別できます。

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ネキトンボ

このトンボは夏に多いので旬が過ぎてしまいました。

樹木に囲まれた池を好みます。

ネキとは翅の根元が黄色いことから呼ばれています。

オスは全体が赤くなります。

このあたりでは晩夏の池で一見そっくりなショウジョウトンボと混在しているのをよく見ます。

Nekitonbo3754

 

リスアカネ

樹木に囲まれた池の周辺を好みます。

ねらって捜さねば見つけるのが難しいと思います。

翅の先端に紋があります。

オスは腹部が赤くなります。

メスはコノシメトンボのメス、ノシメトンボのメスとよく似ています。

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あと、写せませんでしたがノシメトンボがいます。(昨年の記事

大雑把な紹介ですが以上です。

 

2006年10月11日 神奈川県


かわいいっす!

2006-10-11 22:48:38 | 添え物

 

トンボを写していたら、どこからか「チュ チュ」と聞こえてきました。

初め、ベルトが摺れている音かと思いましたが、じっとして動かなくても聞こえてきます。

何かの鳴き声です。

回りを見回すとエノコログサの仲間(かな?)の中に小さなネズミがいました。(写真中央)

声の主はコイツのようです。

Kayanezumi0010360

 

ネズミの体長は5cm程、手のひらサイズです。

「へぇ~こんな小さなネズミがいるんだ」と思いながらしばらく見ていました。

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どうもここは巣のようです。

まるで鳥の巣のような形のものが大人の膝位の高さのところにこしらえてあります。

中から親か子かわかりませんが、1匹・・・2匹・・・3匹・・・と全部で4匹顔を出してきました。

しかも1匹は降りようとしています。

巣立ちでしょうか? 

それともファミリーでお出掛け? 

「さっき近くにヘビがいたから気をつけろよ」と言い聞かせ、その場を去りました。

Kayanezumi0010368

ネットで調べるとチビ達は全国的にも減りつつあるカヤネズミでした。

生息環境が主に標高の低い場所の休耕田・湿地・草原などのため、開発の対象となりやすく、都市部では急速にその数を減らしています。

神奈川県のRD2006では準絶滅危惧にカテゴリーされています。

2006年10月11日 神奈川県


星を見よう。

2006-10-07 21:15:15 | 彗星

 

C/2006M4 SWAN 

 

今日は言ってみれば台風一過。

青い空が山の稜線まで降りてきたかの如くすっきり晴れ上がりました。

こんな日は星がきれいですよ。

 

北西の夕空低くSWAN彗星が見え始めました。

今後は日ごとに高度が上がり見やすくなります。今月は6~7等級で推移すると予想されていますので、しばらく楽しめそうです。

中央やや左下のちょっと青白い星が彗星です。

上の明るい星はりょうけん座のα星(2.9等)、画面を横切っているのは電線です。

Swan3444_1 

2006年10月7日18:50 露出20s D70S 180mm F2.8開放(ISO640) スカイメモR トリミング 神奈川県


秋の公園で

2006-10-04 18:18:01 | トンボ

 

アカトンボの季節なので特集を組もうかと思ったのですが、気が滅入るような曇り空だっだので止します。

それでも一ヶ所だけ行ってきましたので予告編とでもしましょうかね。

 

ヒメアカネ オス

この写真ではわかりにくいと思いますが、アカトンボの仲間の中で一番小さいです。

Himeakane3383

 

横から見るとマユタテアカネにそっくり。

腹部先端の反り具合が判断の決め手のひとつです。

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Himeakane3398

 

ナツアカネ メス

こちらは遠目ではアキアカネのメスにそっくり。

腹部付け根のふくらみが特徴です。

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アキアカネ オス

一番ポピュラーなアカトンボでしょう。

ナツアカネのオスと違い体全体が真っ赤にはなりません。

Akiakane0010354

以上予告編としても中途半端でした。 特集まで気長にお待ちください。

 

おまけ キアシナガバチの巣

公園内にあるコンクリート製の池にキアシナガバチの巣がありました。 

散策路から数mのところです。 

この公園は小川あり林ありの元々の環境をほぼそのまま残しており、近隣の人たちがイヌの散歩・ウォーキング・虫取りなどに訪れ、絶好の憩いの場・遊び場になっています。

Kiashinagabachi0010339

もし、このような巣が都市部の公園にあったら、即刻駆除しているでしょう。 

この大きさになるには2~3ヶ月はかかかるでしょうし、その間誰も気が付いていないとは思えません。 

近寄らなければ危険度は少ないのでしょうが、低いところにあるので何かの拍子で近寄ってしまうことも考えられなくはないと思います。

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ではなぜ、そのままにしておくのでしょうか?

もしかしたらあって当たり前(語弊がありますが)として捉えているのかもしれません。 

自然を遊び場、憩いの場とした時、ヘビ・ハチ・ヒルなどの好まれぬ生き物が同居するのは普通の成り行きです。(つまり、当たり前です。) 

これらとはうまく避けることで共存していくという意識(無意識のうちの意識も含めて)が経験上あるのでしょうか。

うまくまとめることができませんが、この巣を見て「そう言えば昔って・・・」と思った次第です。

 

2006年10月4日 神奈川県