トンボみっけ+

気になるムシを写しては適当につぶやいてます。(掲載した記事・写真等の無断複写・転載を禁じます。)

小春日和

2006-11-29 21:31:16 | トンボ

 

風がなくとても穏やかな一日でした。

気温も20℃近くまで上がったと思います。

散策にはもってこいの日和です。

Susuki0010675

 

ただ、トンボはいないですねぇ~。

ハグロのほかに田んぼでマユタテアカネが1頭とオスと思えるアカネ1頭がいただけでした。

つまらん!

Mayutateakane4833

 

こうなると”せっかくだから何か写したい症候群”が発症します。

適当に興味が湧いたものだけですけどね・・・

 

ツユムシの仲間(メス)です。 結構長生きなんですね。

Tuyumusi0010669

 

ここからは場所を変えて、とある里山です。

ムラサキシジミのオスです。 成虫で越冬します。

Murasakisijimi4840

 

ツマグロヒョウモン(オス)です。

こちらはもともと南方系のチョウなので越冬はできません。

Tumagurohyoumon4855

ここへは越冬トンボを見つけに行ったのですが~。

いませんねぇ~。

本当につまらん!

 

2006年11月29日 神奈川県 


経過報告

2006-11-29 19:25:59 | トンボ

 

一頭だけですが、いましたよ。

Hagurotonbo4830

見た目は元気でした。

今後数日は厳しい冷え込みがないようなので、もう少し大丈夫だと思います。

Hagurotonbo4806

追記:12月6日確認できず。

 

ハグロトンボ メス 2006年11月29日 神奈川県 


こりゃまいった!

2006-11-18 21:45:35 | トンボ

 

カワトンボについて

 

県立生命の星・地球博物館主催の「最新のカワトンボ属の分類について」という講座に参加してきました。

今まで1種とも2種とも4種とも言われていたものが、DNA解析と外部形態の比較から2種(ニホンカワトンボとアサヒナカワトンボ)に区分されたとのことです。

また、伊豆半島~富士山北部にかけては両種の中間的要素を持つ、交雑由来と考えられる一群(種としてはアサヒナカワトンボ)がいるそうです。

この3つのグループを見た目で区別することはとても難しいです。

成虫の場合、関東ではもともとヒガシカワトンボとよばれていたものなので大きさに差はありません。

縁紋の大きさや翅先の丸み(具体的には不明)が違うのですが、見せていただいた標本ではわかりませんでした。

また、ヤゴの場合は尾鰓で見分けます。

先端が三角形状に尖がって突出するのがニホンカワトンボ、わずかに突出し丸くポチとしているのがアサヒナカワトンボ、その中間的なのが交雑由来群です。(言葉では伝えにくいです。)

生態的な比較では交尾直後にアサヒナカワトンボは翅を開きますがニホンカワトンボは開かないそうです。

喜ばしいことに県内にはこの3つのグループが生息しています。

教えていただいた県内分布にストック画像を当てはめてみました。

 

ニホンカワトンボ? オス 橙色翅型 2004年4月30日 神奈川県

Ookawatonbo20040430_1012

 

アサヒナカワトンボ(交雑由来群) オス 橙色翅型 2006年7月3日 神奈川県

Kawatonbo0703_1080

 

ニホンカワトンボ オス 透明翅型 2006年5月29日 神奈川県

Ookawatonbo0529_0749

 

アサヒナカワトンボ(交雑由来群) オス 透明翅型 2006年6月29日 神奈川県

Kawatonbo0629_0949

 

アサヒナカワトンボ? オス 透明翅型 2005年5月25日 神奈川県

Kawatonbo20050525_0791

 

ニホンカワトンボ メス 2005年4月28日 神奈川県

Ookawatonbo20050428_0395

 

アサヒナカワトンボ(交雑由来群) メス 2005年7月19日 神奈川県

Kawatonbo20050719_0623

う~ん・・・?やっぱりどれも同じにしか見えません。

こうなると分布調査が行われていない地域での種の特定は想像の域をでませんね・・・。

 

最後に両種のオスの橙色翅型と透明翅型の性格を教えていただきましたので紹介します。

面白いことに同じ翅型なら種は違っても性格は同じだそうです。

橙色翅型は体がでかく縄張りを持ちメスが来るのを待ち構えて交尾をします。

産卵警護もします。

 

透明翅型は体が小さく縄張りを持たないので何かのどさくさに紛れて交尾をします。

産卵警護はしません。

縄張り争いがないので長生きするそうです(余分なエネルギーを使わないから)。

そんな性格から別名スニーカーと言われているらしいです。

海に戻らないサケのオスを思い出しました。

 

初めて聞く話ばかりでとても有意義な2時間でした。

ありがとうございました。

2007年12月18日追記:DNA解析に基づく新仮説により和名を変更しました。

 

2006年11月18日 神奈川県 


晩秋の夏

2006-11-15 16:17:10 | トンボ

 

土手のエノキが色づき始めています。

今月に入り、朝の冷え込みが10℃を下回る日が何日かあったと思います。

寒さに強いアカネたちもここでは見ることができませんでした。

Enoki0010520

 

ハグロトンボです。

夏のトンボの代表格で、6月~10月が主な活動期です。

Hagurotonbo4703

 

お盆の頃、真っ黒いトンボが群れているのを見たことがおありでしょう。

Hagurotonbo4690

 

偽りなく今日(11/15)写しました。

欲を言えば、何か季節感があるものを背景にしたかったのですが・・・。

Hagurotonbo0010510

 

この写真では夏に思えてしまいますね。

Hagurotonbo0010528

 

全部で6頭(オス2、メス4)いました。 

えらく頑張っているヤツもいましたよ。

Hagurotonbo4789

ここは毎年遅くまでハグロトンボが活動するポイントです。

最も遅い目撃日は12月2日(2003年)です。

今年は師走まであと約2週間、天候次第ですね・・・。

 

2006年11月15日 神奈川県 


たとえが・・・?!

2006-11-08 19:36:11 | トンボ

 

秋が深まるにつれ、日中は地べたや木道など低い所にとまるようになります。

暖かさを求めているのでしょう。

Akiakane4232

 

こちらは産卵です。

リズミカルに上昇下降を繰り返しながらメスが泥面に産み付けていきます。

前を飛んでいるのがオスですが、どうやってメスを捕まえているのでしょう?

Akiakane4409

 

オスの腹の先端のアップです。

Akiakane4221_1

 

ここにマジックハンドのような機能を持つ尾部付属器があります。

この写真ではわかりにくいのですが、上部に1対(上付属器)、下部に1個(下付属器)の構成になっています。

これを器用に使いメスを捕まえます。

Akiakane4249

麻雀で親指、人差し指、中指で牌を引く要領ですかね?

 

アキアカネ 2006年11月8日 神奈川県