トンボみっけ+

気になるムシを写しては適当につぶやいてます。(掲載した記事・写真等の無断複写・転載を禁じます。)

待ち人来ず

2007-07-28 09:43:05 | トンボ

 

オス すべて同じ個体です。

小さな池で縄張りをパトロールしています。

時折り、シオカラトンボやウスバキトンボにスクランブルをかけてましたが、他のギンオスが現れることはなく、独占状態でした。

Ginyanma_7187

 

休止

1時間程見ている中で4回とまりました。

とまる場所はほとんど同じでした。

Ginyanma_7264

 

移精が終了した瞬間?

ギンヤンマがいつ、どんなタイミングで移精をするのかは知りませんが・・・。

いつ♀が来てもいいように準備をしているのでしょうか?

(2008年7月15日追記 : たぶん違うと思うようになってきました。)

Ginyanma_7192

 

でも、見ている間にはメスは来ませんでした。

まあ、1時間なんてトンボにとっては待つうちに入らないのでしょうけど・・・。

Ginyanma_7255

 

ギンヤンマ 2007年7月27日 神奈川県 


続・稲作とともに

2007-07-23 23:34:12 | トンボ

 

今日もどんよりとした曇り空、すっきりと梅雨明けになるのはいつなんだろう?

Kankyou0011582

さて、この田んぼでオオアオイトトンボの羽化直後の個体を5頭見つけました。

付近には池・沼はありません。

間違いなく、この田んぼで羽化したものでしょう。

オス

Ooaoitotonbo_6943

通常、このトンボは樹木に囲まれた池や沼が生息域です。

晩秋、水面に張り出した木の枝に産み落とされた卵は春になると孵化し、水中に入ります。

ヤゴの期間は2~3ヶ月、羽化後、未熟個体は藪のような鬱蒼としたところで過ごし、秋になると成熟した個体は水辺に戻って繁殖活動をします。

オス

Ooaoitotonbo_6930

 

この田んぼでは2005年、2006年の秋に成熟個体を確認していますので、継続して発生しているものと思います。

そこで疑問となるのが成熟後~産卵の習性です。

ここは田んぼですから秋には水はありません。

なぜ、そんな場所へ戻って来るのかが疑問のひとつ。

ふたつ目は産卵行為の疑問、メスはなぜ、水のない場所に産卵をするのでしょうか。

う~ん・・・?

メス

Ooaoitotonbo_6940

ここの場合に限ってですが、アキアカネ・ナツアカネ・カトリヤンマらのライフサイクルとほぼ同じですね。

 

オオアオイトトンボ 2007年7月23日 神奈川県


勝手にコラボ:白いのと長いの

2007-07-13 20:12:42 | トンボ

 

オナガサナエとオジロサナエのヤゴの抜け殻を求め、歩いてきました。

両種とも今が羽化の時期です。

オナガは多産地を知っていますので問題ありませんし、オジロも両岸をゆっくり探せば見つかります。

ただ、昨日のスコールで流されていたらダメでしょうね。

 

オナガサナエ 羽化殻

少し前に羽化したものでしょう。

上のは殻が破れており、中に小さなアリが群れてました。

下のには小さなナメクジが入ってました。

他にもいくつかありましたが、みな状態が悪かったですね。

Onagasanae_7042

 

写しやすくするため、ナメクジのいた抜け殻を手ごろな葉の上に乗せました。(ナメクジは入ったままですよ。見えませんが・・・)

側棘は7節~9節、全体の形が似ているアオサナエには、2節~9節にあるので区別は容易です。

Onagasanae_7058_1

 

真横から・・・背棘がよくわかります。

Onagasanae_7064_1

この後、オジロの川へ向かったのですが、雨が降って来てしまい、残念ながらオジロ探しは断念しました。

ではでは、昨年見つけたオジロと今日のオナガを比較しましょう。

大きさは見てのとおりです。長さも違いますが横幅も違いますね。

オジロサナエ 羽化殻(左)

Hikaku0011561

触角の比較です。

オジロ最大の特徴の三角形の触角がよくわかります。

Hikaku_6768

 

2007年7月13日 神奈川県


季節は巡る

2007-07-12 10:19:25 | トンボ

 

山や里でアカネの未熟個体を見かけるようになりました。

 

ミヤマアカネ メス

Miyamaakane_6373

 

マユタテアカネ メス

Mayutateakane_6994

 

アキアカネ オス

Natuakane_7007

 

アキアカネの羽化殻(たぶん)  

・・・もしかするとナツアカネかも?  

いやいやウスバキだったりして・・・?

Usubakitonbo0011543_1

 

おまけ

三叉の触角

Nantokakogane_6406

 

2007年7月9日 神奈川県 


寝床

2007-07-12 10:02:04 | トンボ

 

田んぼネタをもう一つ。

時刻は夕方4時頃、厚い雲が覆いだし薄暗くなってきました。

Tanbo_7041

 

ウスバキトンボ

先ほどまで田んぼの上を飛び回っていた10頭程の個体が、徐々に稲にとまり始めました。

就寝の準備でしょうか。

メス 未熟

Usubakitonbo_6523

 

ハラビロトンボ

何となく動きが散漫だったので、縄張りではなく、寝る準備かと・・・。

オス

Harabirotonbo_6551

 

アマガエル

こちらはいつでもこの体勢のような気がします。

Amagaeru_6558

 

2007年7月9日 神奈川県


ムーディ塩辛

2007-07-10 23:11:04 | トンボ

 

メスの産卵です。(飛水産卵) 

シオカラトンボも産卵警護の習性がありますが、このメスには付き添うオスはいませんでした・・・。

Shiokaratonbo_6497

 

あれれ? 腹の先から何かが・・・

Shiokaratonbo_6498

 

♪腹の 先から 何かがでてる~  

      ♪僕は それを 何気に受け流すぅ~

Shiokaratonbo_6499

でも、何だろう?

 

シオカラトンボ 2007年7月9日 神奈川県 


出会いが知りたかった

2007-07-10 22:12:25 | トンボ

 

産卵しているメス(左下)をオス(右上)が見守っています。

このようなオスの行動を産卵警護といいます。

Ooshiokaratonbo_6644

 

オスはメスと一定の距離を保ち(20~40cm)、ホバリングを繰り返しながら見守ります。

Ooshiokaratonbo_6630

 

卵は産み落とすのではなく、腹の先で水とともに飛ばしています。(飛水産卵)

Ooshiokaratonbo_6696

 

中央やや下の窪み、ここがお気に入りの産卵場所でした。

Ooshiokaratonbo_6698 

 

産卵を終えたメスはさっさとどこかへ飛び去ってしまい、オスも何事もなかったようにもとの縄張り位置へ戻ります。

割り切っているというか冷めてるというか・・・。

Ooshiokaratonbo_6741

 

オオシオカラトンボ 2007年7月9日 神奈川県


稲作とともに

2007-07-10 21:25:13 | トンボ

 

田んぼでカトリヤンマのヤゴの抜け殻を見つけました。

昨秋、田んぼに産み付けられた卵は、田植えのため水が入ると孵化します。

この辺りではGW前に水を入れますので、70日~80日で羽化を迎えることになります。

ものすごいスピード成長です。

Katoriyanma0011550

写真では分かりづらいのですが、ギンヤンマやクロスジギンヤンマのそれと比べると、とても小さく華奢です。

横から

Katoriyanma_6573

 

上から

Katoriyanma_6588

 

羽化した個体は付近の林の中で過ごします。

朝夕の薄暗い時間帯に林から出てきて摂食飛行をしますが、真っ暗になっても飛んでいるときがあります。

Katoriyanma_7038

 

カトリヤンマ 羽化殻 2007年7月9日 神奈川県 


次があるさ

2007-07-09 23:03:24 | トンボ

  

ベストポジションにとまっていた・・・

それなのに見事な手ブレ・・・

カメラの設定を直している間に別の枝にへ・・・

Yabuyanma_6517

 

あぁ~高いところに・・・

Yabuyanma_7012

 

更に写しにくいところに・・・

Yabuyanma_7022

 

おまえもか! もう少し考えてとまってくれないかな~

Oomurasaki_6512

 

ヤブヤンマ 未熟のオス 2007年7月9日 神奈川県


コイに負けるな

2007-07-06 19:52:50 | トンボ

 

コイがいる池にはトンボが少ないのが一般的です。

コイは雑食性で水生植物、軟体動物、底棲動物などを食べます。

つまりは水草も巻貝もなんでも食べてしまうのです。

 

もちろんヤゴもこの中に含まれます。

泥の中に潜るヤゴ、植物に掴まるヤゴはひとたまりもないでしょう。

そんな中、コシアキトンボは普通に発生しているように思います。

ヤゴがコイに襲われにくい場所に潜んで暮らしているからでしょうね。

オス 休息

Koshiakitonbo_6363

 

オス 縄張り飛翔

樹木に囲まれた池の片隅を素早く飛び回ります

。時折りホバリングを交えるので、その時がシャッターチャンスです。

Koshiakitonbo_6979

 

上の写真と同じ条件で写したものですが、シャッターを押す際に、カメラがちょっと動いたので、飛んでいる風な写真になりました。

もちろん偶然の産物です。

Koshiakitonbo_6980

 

コシアキトンボ 2007年7月6日 神奈川県


石垣島でみっけ

2007-07-06 19:07:22 | 虫たち

 

旅の最後は石垣島です。

・・・ですが、与那国島を出発する朝から体調を崩し、残念ながら石垣島では自然に触れることはほとんどなく、もっぱら宿での休養となってしまいました。(泣)

そんなわけで石垣島で写した生き物はこの3枚だけです。

 

2007年6月25日 アカショウビン

川平付近を走行中、突然やって来て街路樹にとまりました。

ディズニーランドのアトラクション「魅惑のチキルーム」みたいです。

Akasyoubin_6221

 

最終日、空港へ向かう途中、バンナ森林公園に寄りました。

と言っても入口付近を10分ほど歩いただけですが・・・。 

2007年6月26日 カラスアゲハかな?

Karasuageha_6238

 

2007年6月26日 セセリチョウの仲間

Nia_6251

石垣島でのトンボはというと、このバンナ公園で大型のヤンマらしき個体が飛んでいるのをボーっと見ていただけです。

どっかでウスバキも見たかもしれませんが、記憶にありません。

よほど具合が悪く、気力も体力も失せていたんですね。


与那国島でみっけ(最終回)

2007-07-06 18:34:09 | トンボ

 

少し間が空いてしまいましたが、与那国のトンボシリーズはこれが最終回です。

島の東端、東崎(あがりざき)です。

Agarizaki_0011429

 

飛び回っている数頭のウスバキトンボがいました。

Usubakitonbo_6146

ウスバキトンボは世界で分布域の最も広いトンボです。

全世界の熱帯から温帯まで分布し、夏季には高緯度のカムチャツカなどでも見ることができます。 

きわめて移動性が強いので、羽化した場所で一生涯を過ごすことはないと思います。

ヒマラヤ地方の標高6500m付近でも目撃例があるそうですよ。

この個体もはるばる南方からやって来たのでしょうか?

意外にも島生まれだったりして。 

 

オジロシジミ(だと思います。) クロマダラソテツシジミでした。(2007/9/30訂正)

風が強いと海に吹き飛ばされちゃうんじゃないの?

Ojiroshijimi0011431

 

2007年6月24日


与那国島でみっけ(???)

2007-07-03 23:00:39 | 虫たち

 

与那国はチョウの多い島です。

滞在中、大きな網を持ち、原チャリで走り回っているチョウ屋さんたちを何人か目にしました。

南方独特の美麗種や台湾からの迷チョウが多いのが魅力なんでしょうか。

それにハブがいませんから、安心して繁みに入れますしね。

目に付いたチョウは一応写したのですが、中途半端な写真が多く、同定できないままになっています。

 

2007年6月24日

林縁にいました。

なんとかムラサキだと思います。

ただ、決定付ける何かが足りません。

(2007/7/6追記 リュウキュウムラサキかな?)

Nazonocyou_5946

 

2007年6月24日

岬の草原にいました。

翅の模様はアオタテハモドキなんですが、後翅表面に青色がありません。

青色部分が少ないメスでも、このアングルなら少しは青色が見えると思うのですが・・・。

(2007/7/6追記 アオタテハモドキのメスのようです。)

Nazonocyou_6089_1

 

2007年6月23日

田んぼと池に挟まれたあぜ道にいました。

このチョウにはお手上げです。

2種類の図鑑を調べましたが、解決の糸口すら見つかりません。

(2009/1/13追記 これもアオタテハモドキのようです。)

Nazonocyou_5547


久々に地元で

2007-07-02 22:00:39 | トンボ

 

与那国ものはちょっとひと休みです。

雨が降ったりやんだりの天気でしたが、コフキトンボを見に行ってきました。

この辺りではあまり数いませんし、ここ3年くらい確認出来ずにいる産地が2ヶ所もあります。

幸いここでは♂2頭を見ることができました。

オス 縄張り 休止

Kofukitonbo_6336

 

水面に近いところを飛びます。

以前、水面すれすれに飛んでいて、そのまま草にとまった瞬間、コイに食べられたところを見たことがあります。

上と同じ個体

Kohukitonbo_6351

 

たぶんアカハナカミキリだと・・・。

Hate_6323

カミキリムシにはなぜか興味を持ちます。

見つけるたびに写してはいるのですが、種名を調べるのに難儀しまくり、いつも途中で放り出してしまいます。

 

コフキトンボ 2007年7月2日 神奈川県 


与那国島でみっけ(10)

2007-07-02 10:16:07 | トンボ

 

小さなアカネ類と同じくらいの大きさのトンボ、ヒメキトンボです。

牛が放し飼いになっている牧場の水たまりにいました。

国内での分布はここ与那国島と石垣島・西表島だそうです。

 

オス 2007年6月25日

Himekitonbo_6190

 

体色は全く違いますが、体のパーツの組み合わせがコフキトンボに似ているように思います。

オス 2007年6月25日

Himekitonbo_6213

 

メス未熟 2007年6月23日

この写真が与那国で写したトンボのうち、一番同定が難しかったものです。

Himekitonbo_5653

 

ノブオオオアオコメツキ 2007年6月24日

体長が3cmくらいあったので、てっきりタマムシの仲間だと思ってました。

こんなにでかく、キレイな青い金属光沢のコメツキムシがいるとは知りませんでした。

与那国固有種だそうです。

Nobuoooaokometuki_6065