フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

恩師 増永弘昭 29

2007年03月05日 | 恩師 増永弘昭先生
「ようやく気がつくようになりましたね」

グルックの「精霊の踊り」は一度だけレッスンして頂きました。
この曲はタコ。なんですよね。
名演奏家の名演奏で、耳にタコ。
安い名曲集の楽譜で目にタコ。
フルートの愛好家にとってはすごくポピュラーな作品。
当然固定観念もしっかりインプットされている。

でもレッスンを受ける時はつっこまれる前に
練習もするけどいろいろ調べてみる。

あれあれ。1714-1787の時代の人?
あららら。1774の作品ならバロック時代じゃない?

と、なると疑問も出てくる。
この三拍子はヘミオーレのリズムで演奏するのか・・・
このスラーの書き方はロマン派の書き方じゃないのか・・・
この楽譜、変じゃないかな・・・

と、言う訳で上記のお言葉を頂いた訳です。
あの時は目が覚めたような感じでした。

フルート愛好家の皆様、
グルックの歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」1774パリ版
のCDを聞いてみること、お勧めです。
オペラはイタリアのロマン派のものばかりじゃないです。
ぽろっと目からコンタクト・・じゃなくてウロコが落ちるかも。