
フランス語でChonと付くと小さくなります。メルリュ(Merlu) は大きなお魚 1mに達することもあります。 日本ではメルルーサ、ポルトガル語の名で知られ私は冷凍の切り身のものしか見たことありませんでした。
Merlu にchon を付け加えたメルルッションは頭から尾まで20cm程の小さなもの。近海の島と島の間。または島と大陸との間の水の流れの速いところで獲れます。一番美味しい食べ方は小麦粉の中を本当に軽く通して余り焦げすぎない温度でオリーブ油で料理するのが一番です。やはりニンニク エシャロットパセリ等在ったほうがよいです。 でも始めから入れない事。焦げてしまいます。こんがりお魚色付いた時に塩胡椒と共に入れましょう。後はレモンで。我が家の目の前のレ島産の全国的に有名なおじゃがを蒸し手添えました。小さ目のじゃが芋はから揚げにしてそれだけでも美味しいです。
大きな50cmくらいのMerlu はクールブイヨンの中でポッシェ。 色々の季節の自然に蒸しあげたお野菜とにんにくの効いたアイオリソースで食べるのが一番です。Au désespoir(絶望 )と言う方法御存知でしょうか?Merluchon Merlu その尾を頭の方まで持ってきてとても鋭いその歯の間に滑り込ませ口をとじらせ円形にして料理するものです。身崩れが少なくMerluのポッシェに必要な長い楕円形のPoissonierと言うお鍋のない時は便利です。
外国生活長くても 時には私もChonごとく 自分が小さく小さくまるで異なる他の世界の中 無力感に襲われる事在りますよ。輪にされた魚のごとくひとつの考えが頭の中をくるぐる。同じことが解決策ないまま又ぐるぐる。 繰り返し。絶望的になって閉じこもってみたり。
どこの国に住んでいても自身の家族を築いていても同じこと。時として私が私のいるべき場所にいないという思い貴方にもありませんか? これは自分自身の問題ですね。
ところでこのお魚は身が引き締まって肌むっちりしっとりしたお味です。魚体の中心にしっかりとした骨後は小骨ありません。魚嫌いの人でも骨に当たらず安心でフランス人が切り身でなく好んで食べる魚のひとつです。

