I LOVE HARLEY! の独り言




8月1日、阿久悠物語というドラマがテレビで放映されていました。
昭和の大作詞家・阿久悠さんの命日だったのですね。
ウィキペディアによると、昭和41年作詞家としての活動を始められて、5000曲以上を作詞されたそうです。
私などは、阿久悠さんの歌を聴いて育ち、口ずさんで生きてきたようなものです。

春先に、どうしても聴きたい歌があり、「人間万葉歌」という阿久悠作詞集のCDを購入しました。
全108曲で、この歌も阿久悠さん作詞だったのかと思う程、いろいろな歌を作詞されていたことが分かりました。
そんな中に昭和61年発表の作曲・森田公一さん、唄・河島英五さんの「時代おくれ」という歌があります。



「時代おくれ」 昭和61年

作詞 阿久悠
作曲 森田公一
唄  河島英五

一日二杯の酒を飲み
さかなは特にこだわらず
マイクが来たなら微笑んで
十八番を一つ歌うだけ

妻には涙を見せないで
子供に愚痴をきかせずに
男の嘆きはほろ酔いで
酒場の隅に置いて行く

目立たぬように
はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい

不器用だけれどしらけずに
純粋だけど野暮じゃなく
上手なお酒を飲みながら
一年一度酔っぱらう

昔の友にはやさしくて
変わらぬ友と信じ込み
あれこれ仕事もあるくせに
自分のことは後にする

ねたまぬように
あせらぬように
飾った世界に流されず
好きな誰かを思いつづける
時代おくれの男になりたい

目立たぬように
はしゃがぬように
似合わぬことは無理をせず
人の心を見つめつづける
時代おくれの男になりたい

この歌が世に出た昭和61年は、バブル真最中の時期です。
当時、いったい何人の日本人がこの詩のように感じることができたでしょう。
果たして、この歌を聴いて、はたと自分の足下を見つめ直した日本人はいたでしょうか。

この歌を聴くと、自分の考えは間違えていなかったと、勇気が湧いてきます。
この歌のような生き方を理想としてきました。
まだまだ煩悩が多すぎて、理想通りの男にはほど遠いのですが。
少なくとも、子供達に見せてきた自分の背中には偽りはないつもりです。
世の中には、こんな自分の理想を歌った歌があるものなんですね。
これからも、少しでも理想の男に近づけるように生きていきたいと思います。

コメント ( 4 ) | Trackback ( )