北海道は今週になって、やっと夏らしい暑さになってきました。
それでも夜風は、なんとなく冷たい感じがします。
昔から、この短い夏にどことなく切なさを感じていました。
子供の頃、夏といえば、日が暮れるまで校庭や大通公園で野球をしていました。
日が暮れて、帰る時の淋しさだったんでしょうか。
何がどうというわけではないのですが、眩しい夏の陽射しに切なさを感じます。
今から34年前、1974年「ふきのとう」という北海道出身のグループがデビューしました。
とても綺麗な歌声で、情景が目に浮かぶような、ちょっと切ない素敵な歌を歌っていました。
翌1975年、私が高校生の時「初夏」という曲が発表されました。
以来33年、何度聴いても飽きることなく、私が育った頃の札幌のイメージそのままの歌です。
この曲はそれ以前、彼らが学生時代に作った歌だそうです。
「初夏」 昭和50年
作詞・作曲 山木康世
唄 ふきのとう
噴水の前で 記念写真を
撮っているのは 新婚さんかな
ぼくは座って それを見ている
鳩はつついてる とうきびの殻を
夏の初めの昼下がりは
とても馴染めず淋しくなる
時計台を見て たむろしている
大きなリュックの 黒いカニ族
ぼくは通り過ぎ 見ない振りして
道を聞かぬよう 声をかけぬよう
夏の初めの昼下がりは
とても馴染めず淋しくなる
地下街はいつも 都会の顔して
狸小路を 田舎扱い
ぼくは地下鉄の電車を待ってる
センチメンタルに 浸った振りして
夏の初めの昼下がりは
とても馴染めず淋しくなる
夏の初めの昼下がりは
とても馴染めず淋しくなる
今の若い方達には、大通公園で記念写真を撮る新婚さんなんてイメージできないでしょうね。
カニ族なんて何のことか分からないでしょう。
今風に言えば「バックパッカー」(これも死語かな)ですね。
狸小路は今よりずっと賑やかで、老舗ばかりの商店街でした。
狸小路祭りでは御輿も繰り出していました。
地下街は確か札幌オリンピックの前の年、1971年、地下鉄と共に開業したと思います。
当時は、狸小路の人出が総て地下に移動したくらい、凄い賑わいでした。
ちょうど私が中学生になった頃でした。
この歌を聴くと、今でも当時の大通り公園が目に浮かんできます。
とても懐かしい情景です。
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