娘とのフラワーアレンジメントレッスン 第17回目は
「ロマンチックキャンドル」(Professionalコース)
先週に引き続き、2週続けての娘とのレッスンです
Professionalコーステキストの表紙にもなっているこの「ロマンチックキャンドル」は
ダッチスタイルライセンス対応のカリキュラムでもあります
今回のポイントは「パラレルスタイル」
平行に花材を配置していくスタイルです
花材の花は全てピンク色
キャンドルもピンク系
クリスマスのオーナメントボールもピンク系
誰もが「かわいい💖」と作りたくなるアレンジですね(^^)
さて、教室によって、花材のピンク色の程度は多少異なっています
娘用の花材は、バラがとても濃いピンク色
ドラセナは残念、赤ドラセナではありませんでした
使用花器はテキストでは黒のスライド花器2個セットになっていますが、
何人かの生徒さんも使っていた白い船形の花器を使う事にしました
「さあて、始めましょうか、まず、花器にフローラルフォームをセットするのだけれど
花器に入れるフォームはひとつながりでなくても構わないわよ。
入れやすい大きさにカットして、花器の縁よりも2センチほど高くなるようにしてね」
「この花器の形に合うようにカットするのって、結構難しいね💦」
確かに、フローラルフォームを花器に合わせて無駄なくカットするには
かなり慣れが必要です
あまり器用ではない娘も案の定、削りすぎて花器との間に隙間ができたり
削らなさすぎて、花器に入らず、力づくで押しこんだり…(笑)
「なんとか入ったわ〜😅 さて、次は?」
「最初はドラセナの葉で前側面のフローラルフォームと花器をカバーリングするのよ。
この船形の花器は地模様が入っているし、色も白で、見えていてもいい器だから
ドラセナの葉で全てをカバーする必要はないわね。
テキストの参考作品ではドラセナの葉を挟みでカットして、ワイヤーなどでフォームに挿し留めているの」
「えー?ハサミで切っちゃうの?」
「この作品はそうしているわね。でも、ハサミで切ると当然吸水できなくなるからすぐに枯れる、というか、
変色してダメになる」
「せっかく作るのに、すぐに葉がダメになるのは嫌だな」
「そうね〜、だからこんな風にドラセナの茎は吸水できるようにフォームに挿して、葉も切らないで
ランダムにタックをとるような感じで所々ワイヤーで留めたらどうかしら?」
「なるほど〜! これ、後ろもするの?」
「ドラセナの葉が余れば後ろ側も同じように作っておくと丁寧な仕上がりにはなるわね」
と、いう事で、正面と後ろがドラセナでこのようにカバーリングされました
「やっとベース部分ができたから、今からフォームの上面に取り掛かるわよ。
コヒバは短くして上面のカバーリング、それからキャンドルが一番高い花材となるように
高さ設定をして垂直方向に平行に配置していくの。他の花材、アカメやなぎやサンゴミズキ、スィートピーなどは
キャンドルよりも必ず低くなるようにして、キャンドルが目立つようにしましょう」
「全てを平行に挿すって難しい! だいたいキャンドル自体が既に曲がってるし…」
「あはは^^; 確かに… キャンドルの曲がり部分はちょっと向きを変えて、とりあえず正面から見て
まっすぐに見える向きで使って見て」
「こんな感じかな〜?」
「そうそう、いい感じ🎶
フォーム近くには大きな花、つまり、バラやシンビジュームを低く配置して
脚元に安定感を出すのよ。
ドラセナの葉を後ろ側に配置したからバラやシンビジュームも後ろ側に少し配置すると
両面構成の作品になるわね」
「脚元に低く配置するって、すごく短く切らないとダメなんだ!
バラは茎が太いから挿しやすいけど、シンビジュームは茎が柔らかくて曲がってるから挿しにくいわ〜」
高さのある花材を垂直に平行に配置し、大きな花材を脚元に低く配置する、このメリハリをハッキリとつけているから、
この作品は美しいのです
難しい、難しいと言いながら、完成に近づいています
オーナメントボールがある側が正面
オーナメントボールの無い側が後ろ側
上から見ると、まだフローラルフォームの地が見えている部分があるので、そこをコヒバでさらにカヴァーリング
垂直に平行に配置されている花材の隙間にコヒバを入れるのは結構大変ですが、なんとか完成したのがこちら!
右端のバラとオーナメントボールが上下になっているのが気になりますね〜(笑)
垂直方向に配置する花材は全て平行にし、
また、平行に配置する花材と花材の間隔の取り方、
また、その長さ、
キャンドルも含めた花材の色の振り分け方など、
実際に作って見ると、この作品はかなり難易度の高いものだと思います