5月になると楽しみな花が
芍薬(ピオニー)
日本の芍薬よりも西洋芍薬が花弁の枚数が多く、とても豪華で
アレンジメント花材で使用すると、大変華やかな作品に仕上がります
ただし、芍薬は私たちが手にするとき、大抵は蕾の状態
それも蕾が固く、そのままアレンジしたら、時間が経てば咲くというわけではありません
芍薬を早く咲かせるテクニックをあげてみましょう
(1)蕾の蜜を取る
芍薬の固い蕾にはベトベトした蜜が付いています
この蜜をそのままにしておくと、その蜜が固まってしまい、花弁が開かなくなりますので、
まずは、ティッシュに水を含ませてその蜜を拭き取りましょう
(2)余分な葉を取る
芍薬には葉がたくさん付いています
水揚げをすると、その水は当然のごとく、葉の方にも行き渡ります
肝心なトップの花の方へ十分な水を行き渡らせるには余分な葉は取り去った方が良いですよね
アレンジをした際に、花の近くでもしかしたら葉が見えるようにするかもしれないと思えば、
花の下の葉を3枚程度残し、下の方の葉はとってしまいましょう
(3)しっかりとした水揚げをする
単に、切り戻しだけではダメです
水切りは当然しなばなりませんが、時間があれば「湯あげ」がいいと思います
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/12/fa1928fb76dad061f14bd8beae8cc360.jpg)
だいたいこのような蕾の状態で花材が準備されます
時間がある場合の話ですが、「湯あげ」をすることをお勧めします
(2)の下葉を取り去ったあと、新聞紙でなるべく細く芍薬を包みます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/7c/f504856af49cb037b8aa66015bf2d5a7.jpg)
バケツに水をたっぷり入れたものを用意し、熱湯も準備
新聞紙の下から出ている茎をまず2センチほどカットします
そのあと、熱湯の中でさらに茎を2センチほど切ります
切ったあと、そのまま熱湯に茎を30秒ほどつけておきます
すると、切り口から細かな空気の泡プツプツと出てきます
すぐに水がたっぷりと入ったバケツに新聞紙ごと漬けて、そのまま最低でも2時間は置いておきましょう
私はプライベートでアレンジするときはどんな花でも必ず一晩は水揚げをします
花材全体にたっぷりと水が行き渡っていることが重要です
(4)少し膨らんできた蕾の花弁を親指で開きやすくする
一晩水揚げをそ、蕾が少し膨らんでいたら、さらに親指の腹で優しく蕾の花弁を緩めてあげます
これをするのと、しないのとではかなり違いますよ~
実は、昨日、蕾状態の芍薬を4本購入しました
同じような蕾に見えても、もちろん、1本1本の個体差があります
蕾を手で触ってみて、固いもの、少し柔らかいものなどあると思います
上記の(1)~(3)の処置を行い、今朝、少し緩んで膨らんできた蕾の茎をさらに短くカットし、
(4)の処置を行った結果
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/aa/94ff75829ed2316c7e55a09b03e7924b.jpg)
4輪中、3輪はこのようにどんどん開いてきました
右後ろの蕾だけ、とても固かったので、同じ処置をしてもこんな状態です
この後、アレンジをするのに、さらに、芍薬の茎を切ってフローラルフォームに挿すと、
開きだした芍薬はどんどん見る見る開いてきます(^_^)
蕾の状態の芍薬を買う機会があったら、ぜひぜひ試してみてください