FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<アウトドアレッスン日誌>初級 ①

2012-12-14 12:20:52 | クライミングレッスン報告
12月2日(日)
メンバー:リューセイ(小3)、コージン(小4)、りょーた(小5)、たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、コーヘイ(中1)

12月に入り、だいぶ寒くなって来た  なので、今月は初級と中級の日程を入れ替えた。
12月も初旬のほうがまだ少しは寒さも緩いだろう。
当スクールでは、小学生のお子さんには必ず保護者の方の同伴をお願いしている。
子どもたちは行きたくても、保護者の方がめげてしまい参加できない場合も多々あるようだ
晴れていればポカポカのはずのここ幕岩だったが、今日はあいにくのくもり空
ちょーっと寒さがこたえるかな~?

エリアは下地の良い「桃源郷」。
折からのアウトドアブームも手伝ってか、スゴイ人出だ

合間を縫っていつものルート、「シルクロード」5.7にトップロープを張る。
今日はチームから3人の参加者があるので、彼らにも働いてもらおう。
私が徒歩で岩の上にまわりこんでトップロープ用の支点を作り、チームの子にトップロープ用のロープを結んでマスタースタイルのリードで上がってもらうことにしている。
チームの子たちは初級のアウトドアに参加する場合、自分が登りたいルートを登るだけでなく、働いたり手伝ったりして他の子どもたちに貢献することを前提でレッスン料を半額にしているのだ。

今日は一番登れるコーヘイが来ているので、ユキちゃんの出番はないかな~?と思っていたのだが、「シルクロード」にロープを張る人~?」と声をかけたらユキちゃんが真っ先に「はいっ」っと手を上げた
初めてここのエリアに来た時は「コワイ~コワイ~」の一点張りで、トップロープでさえ上まで上がることの出来なかったユキちゃんが、今やマスタースタイルでリードしているのである


今同じ悩みを抱えている子どもたちとその親御さんたち
子どもたちはちゃーんと成長して行くものですよ~他の子と比較することなく、その子自身の成長を充分認めてあげてくださいね~

今日はコーヘイには私と一緒に上にまわって私の言うとおりに支点をセットしたりして働いてもらうことにしよう
それなりに経験を積んで来ているし、受験で休んでいるユイトからセルフ用のスリングなども預かっているので、岩の上での作業に少しずつ慣れて行っても良いだろう。

コーヘイとユキちゃんが働いている間、たけくんには三角岩での遊び方をみんなに教えながら一緒に遊んでいてもらう
三角岩の上で

コーヘイもユキちゃんも自分の仕事をきちんと果たして準備完了
みんなで順番にトップロープでトライ
りょーたはあっという間にトップへ。

「シルクロード」周辺はルートが長く混雑しているので、今日はアボリジニのラインにもトップロープを張る。
コーヘイは「憧れのハワイ航路」11aに、ユキちゃんは「夕暮れ時」10bにそれぞれトライ開始

さて、「シルクロード」のほうでは、コージンとリューセイは1回目は真ん中より下でリタイヤ

たけくんは、本当はトップロープでスルスルと完登してリードにチャレンジしたい
トップロープでの練習では時間がかかったけれど、何とか完登
そこでリードでも、トライ…が、いつもの通り動けなくなった
やはり途中でリタイヤ。下りて来て岩に突っ伏してさめざめと涙を流していた
何とかしてここを乗り越えたいね。今日はトップロープでもう一度練習しようか?

ここでお昼
みんなでお弁当を広げても、たけくんはしばらく岩に顔を押し付けて泣いていた。。。

<続く>