12月9日(日)
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、タクミ(中1)
今月は初級も中級も湯河原幕岩。
エリアは同じだが、内容はかなり違う。
初級はトップロープ中心で外岩に親しみ、楽しむレッスン。
場合によってはクライミング以外に川遊びをしたり、ゲーム的な要素を取り入れてみんなで遊んだりする時間を多めに取ったりもする。
が、中級はクライマーとして自立して行くためのレッスン。
「登らせてもらう」のではなく、「自力で登る」ための技術を習得して行くレッスンだ。
アウトドアでのクライミングにおいて、危険要素を回避しながら自分の目標ルートにクイックドローをセットしながら登り、トライが終了したら安全に回収する。・・・これは営業ジムでの守られた環境のクライミングでは学ぶことのできないことばかりである。そして、すぐに身につくものではない。
今日は晴れてはいるものの冷たい空気 風も強い。
集合場所の売店前のベンチで、先ずは参加している子どもたちに自分たちで今日の計画を立ててもらう。現在の中級の在籍者は全員がチームメンバーだ。
中級では主体は子どもたち。
自分たちだけで登りに来た、という状況を想定してトポを見ながら自分の目標ルートを決め、メンバーに主張し、みんなの目標ルートをすり合わせて一日のスケジュールを決める。
私は技術的な指導と危険回避のために存在する。
また、当スクールでは中級を修了するためには、アウトドアの修了条件も満たす必要が出て来る。
結び替えなどのロープワーク技術のほかに一定グレードを一定の本数登っていることも条件に含まれるが、その場合の「登っていること」はトップロープではなく、きちんと「リード」スタイルで登っていなければならない。
アウトドアにおいてリードで登る技術力を身につける・・・この安全管理の意識と技術は自立するためには必須である。
そして、それはチームの子どもたちのアウトドアクライミングへのモチベーションの一つにもなっている。
今日のみんなの目標は、たけくんが前回涙をのんだ「シルクロード5.7」のリードでのリベンジ。ユキちゃんがやはり前回残念だった「夕暮れ時」10bのレッドポイントと春にフォローで完登出来た「アブラカタブラ」10aのレッドポイント。そしてタクミは「アボリジニ」10aのレッドポイントだ
子どもたちが決めたスケジュールに沿って行動開始
先ずはタクミとユキちゃんがウォーミングアップでたけくんの目標ルートである「シルクロード」にクリックドローをセットしながら登り、たけくんがトライ
たけくんに「一度フォロー(トップロープと同様の状態で登ること)で練習させてもらったら?」と聞いてみたが、彼は「やだ。最初からリードで行く」と言う。
で、一度目のトライ開始。
が。。。前日から「登れるかな~」と緊張気味だったと言うたけくん。緊張の上に寒さで体が動かないことも加わり、出だしから様子がおかしい初めてここに来た時のように岩にぴったり体がついしまって、まるで初心者だ
いつもよりずっと下で動けなくなった
「一度下りて出直したら?」というアドバイスも「やだ~」と首を横に振る。だいぶ長いことそこにいたが、ビレイしているタクミも首が痛い様子。ついに私に叱られ、やっと納得して出直すことに。
次にタクミが「アボリジニ」にマスタースタイルでトライ。
さすが中学生 一便目は核心の越え方が分からずに敗退したが、2便目でトップアウト
そして3便目で見事レッドポイントした
この便でタクミは終了点で私の指示に従って結び替えをし(私は裏をまわって岩の上に行き、終了点で待機していた)、「アボリジニ」のクイックドローを回収してユキちゃんのトライする隣のライン、「夕暮れ時」に掛けなおす、という作業もしっかりこなせたのだった
「ボクも頼れる存在になっていたかな~」と嬉しそうなタクミだった
~続く~
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、タクミ(中1)
今月は初級も中級も湯河原幕岩。
エリアは同じだが、内容はかなり違う。
初級はトップロープ中心で外岩に親しみ、楽しむレッスン。
場合によってはクライミング以外に川遊びをしたり、ゲーム的な要素を取り入れてみんなで遊んだりする時間を多めに取ったりもする。
が、中級はクライマーとして自立して行くためのレッスン。
「登らせてもらう」のではなく、「自力で登る」ための技術を習得して行くレッスンだ。
アウトドアでのクライミングにおいて、危険要素を回避しながら自分の目標ルートにクイックドローをセットしながら登り、トライが終了したら安全に回収する。・・・これは営業ジムでの守られた環境のクライミングでは学ぶことのできないことばかりである。そして、すぐに身につくものではない。
今日は晴れてはいるものの冷たい空気 風も強い。
集合場所の売店前のベンチで、先ずは参加している子どもたちに自分たちで今日の計画を立ててもらう。現在の中級の在籍者は全員がチームメンバーだ。
中級では主体は子どもたち。
自分たちだけで登りに来た、という状況を想定してトポを見ながら自分の目標ルートを決め、メンバーに主張し、みんなの目標ルートをすり合わせて一日のスケジュールを決める。
私は技術的な指導と危険回避のために存在する。
また、当スクールでは中級を修了するためには、アウトドアの修了条件も満たす必要が出て来る。
結び替えなどのロープワーク技術のほかに一定グレードを一定の本数登っていることも条件に含まれるが、その場合の「登っていること」はトップロープではなく、きちんと「リード」スタイルで登っていなければならない。
アウトドアにおいてリードで登る技術力を身につける・・・この安全管理の意識と技術は自立するためには必須である。
そして、それはチームの子どもたちのアウトドアクライミングへのモチベーションの一つにもなっている。
今日のみんなの目標は、たけくんが前回涙をのんだ「シルクロード5.7」のリードでのリベンジ。ユキちゃんがやはり前回残念だった「夕暮れ時」10bのレッドポイントと春にフォローで完登出来た「アブラカタブラ」10aのレッドポイント。そしてタクミは「アボリジニ」10aのレッドポイントだ
子どもたちが決めたスケジュールに沿って行動開始
先ずはタクミとユキちゃんがウォーミングアップでたけくんの目標ルートである「シルクロード」にクリックドローをセットしながら登り、たけくんがトライ
たけくんに「一度フォロー(トップロープと同様の状態で登ること)で練習させてもらったら?」と聞いてみたが、彼は「やだ。最初からリードで行く」と言う。
で、一度目のトライ開始。
が。。。前日から「登れるかな~」と緊張気味だったと言うたけくん。緊張の上に寒さで体が動かないことも加わり、出だしから様子がおかしい初めてここに来た時のように岩にぴったり体がついしまって、まるで初心者だ
いつもよりずっと下で動けなくなった
「一度下りて出直したら?」というアドバイスも「やだ~」と首を横に振る。だいぶ長いことそこにいたが、ビレイしているタクミも首が痛い様子。ついに私に叱られ、やっと納得して出直すことに。
次にタクミが「アボリジニ」にマスタースタイルでトライ。
さすが中学生 一便目は核心の越え方が分からずに敗退したが、2便目でトップアウト
そして3便目で見事レッドポイントした
この便でタクミは終了点で私の指示に従って結び替えをし(私は裏をまわって岩の上に行き、終了点で待機していた)、「アボリジニ」のクイックドローを回収してユキちゃんのトライする隣のライン、「夕暮れ時」に掛けなおす、という作業もしっかりこなせたのだった
「ボクも頼れる存在になっていたかな~」と嬉しそうなタクミだった
~続く~