さて、タクミが「アボリジニ」にトライしている間に、たけくんがお母さんにビレイしてもらって「シルクロード」のリードでのレッドポイントに向けて再トライ
怖いのか、今回もすっかり初心者に戻ったような登り方で、岩にへばりつきながら頑張っていた何度も泣き、くじけそうになりながら先ほどの難所を越え、上部の核心に到達
「今度は登れるかも」と、終了点の様子を見に私は岩の上にまわる。上から見下ろすと、たけくんはここを越えれば事実上終了、というところで困り果てていたそして、全てを放棄した様子で「テンション。。。テンション、テンション、テンション」
周囲の叱咤激励も無視して、目をつぶり、泣きながら「テンション」を叫び続ける。
ここまで頑張ってきて・・・なんて声をかけよう。。。
負けることが人一倍嫌いなたけくんに、あえて「弱虫ここで諦めるなんて、弱虫だ」と上から叱った。
はっとたけくんがこちらを見た。そこですかさず、「途中で投げ出すのは弱虫のすることでしょう?何度も練習しているルートなんだから、自分を信じて頑張れないなんて、弱虫じゃなくて何なのっ」と強い口調でたたみかけると、たけくんの顔つきが変わった。
ガシガシと岩をつかみ、必死にずり上がって(やはり岩にへばりつくことには変わりなかった。。。)終了点へ
見事レッドポイントを果たしたのだった おめでとう、たけくん
お昼をはさんで、たけくんの「アボリジニ」のフォローでのトライ。
先ほどのレッドポイントで晴々したたけくんは、アボリジニはワシワシと登った。
今日は初めてこのルートをトップアウト 次はリードだね
そしてユキちゃんも、タクミのかけてくれたクイックドローで無事「夕暮れ時」10bをレッドポイント
上部が少しランナウト(クイックドローをかけるボルトの間隔が遠いこと)するので、終了点から1本クイックドローを長いスリングで垂らして、そこにクリップするようにはしたけれど。幕岩は高さがないので取りつきやすい半面、万が一落ちた時の危険回避に気を使う
そろそろ終了時刻も迫ったころ、ユキちゃんが「アブラカタブラ」10aをレッドポイントしたい、とのことでみんなで課題の前に移動
太陽も傾いて来て、寒さが身にしみるようになってきた
バスの時間がなくなっちゃうかもしれないけど?と言うと、「どうしても登りたい鍛冶屋(ふもとの町)のバス停まで歩いても良いから~」と3人で口をそろえる。
付き添いのお母さん達とも相談して、歩く覚悟でラスト1本のトライを決めた。
「登りたい人がヌンチャク(クイックドローの俗称)を掛けようね」と言うと、ユキちゃんのテンションは激落ち
タクミは掛けてあげても良いよ~という感じだったが、今回は私が許さなかった。
自分が登りたいルートは、どんなに苦労してでも自分で掛けに行く。そういう気概がほしい。どうしても出来なければそれは仲間だ、みんなで協力して助けようではないか。でも、最初から楽をして(ヌンチャクが掛っているのといないのとでは難しさが大分違う)おいしいところだけ味わいたい、というのは虫が良いんじゃないかな~?
ノロノロと準備をし、しぶしぶマスタースタイルでトライを開始したユキちゃん。あれほどテンションが低かった割には頑張って、上部の核心で行き詰った足が滑ってフォール(アウトドアでも落ちられたじゃない)
残念ながらレッドポイントは出来なかったけれど、マスターで目標ルートを終了点まで登ったのは偉かったぞ
次にタクミがヌンチャクの回収に出る。たけくんのロープで登り、たけくんはタクミに掛けてらったロープでフォロー。
タクミはルートファインディングを誤ってずいぶん行きつ戻りつしたけれど、無事完登 きちんと役割を果たした
最後にたけくんがフォローでトライしたけれど、中間部で止まってしまったので、今日のところは強制終了 もう暗くなっちゃうからね。
今日は一日中、冷たーい風がびゅうびゅう吹いてとても寒かったけれど、みんな良く頑張って登り、各自の目標を果たしたね
夕闇の中、みんなで鍛冶屋町のバス停まで歩いて帰った
怖いのか、今回もすっかり初心者に戻ったような登り方で、岩にへばりつきながら頑張っていた何度も泣き、くじけそうになりながら先ほどの難所を越え、上部の核心に到達
「今度は登れるかも」と、終了点の様子を見に私は岩の上にまわる。上から見下ろすと、たけくんはここを越えれば事実上終了、というところで困り果てていたそして、全てを放棄した様子で「テンション。。。テンション、テンション、テンション」
周囲の叱咤激励も無視して、目をつぶり、泣きながら「テンション」を叫び続ける。
ここまで頑張ってきて・・・なんて声をかけよう。。。
負けることが人一倍嫌いなたけくんに、あえて「弱虫ここで諦めるなんて、弱虫だ」と上から叱った。
はっとたけくんがこちらを見た。そこですかさず、「途中で投げ出すのは弱虫のすることでしょう?何度も練習しているルートなんだから、自分を信じて頑張れないなんて、弱虫じゃなくて何なのっ」と強い口調でたたみかけると、たけくんの顔つきが変わった。
ガシガシと岩をつかみ、必死にずり上がって(やはり岩にへばりつくことには変わりなかった。。。)終了点へ
見事レッドポイントを果たしたのだった おめでとう、たけくん
お昼をはさんで、たけくんの「アボリジニ」のフォローでのトライ。
先ほどのレッドポイントで晴々したたけくんは、アボリジニはワシワシと登った。
今日は初めてこのルートをトップアウト 次はリードだね
そしてユキちゃんも、タクミのかけてくれたクイックドローで無事「夕暮れ時」10bをレッドポイント
上部が少しランナウト(クイックドローをかけるボルトの間隔が遠いこと)するので、終了点から1本クイックドローを長いスリングで垂らして、そこにクリップするようにはしたけれど。幕岩は高さがないので取りつきやすい半面、万が一落ちた時の危険回避に気を使う
そろそろ終了時刻も迫ったころ、ユキちゃんが「アブラカタブラ」10aをレッドポイントしたい、とのことでみんなで課題の前に移動
太陽も傾いて来て、寒さが身にしみるようになってきた
バスの時間がなくなっちゃうかもしれないけど?と言うと、「どうしても登りたい鍛冶屋(ふもとの町)のバス停まで歩いても良いから~」と3人で口をそろえる。
付き添いのお母さん達とも相談して、歩く覚悟でラスト1本のトライを決めた。
「登りたい人がヌンチャク(クイックドローの俗称)を掛けようね」と言うと、ユキちゃんのテンションは激落ち
タクミは掛けてあげても良いよ~という感じだったが、今回は私が許さなかった。
自分が登りたいルートは、どんなに苦労してでも自分で掛けに行く。そういう気概がほしい。どうしても出来なければそれは仲間だ、みんなで協力して助けようではないか。でも、最初から楽をして(ヌンチャクが掛っているのといないのとでは難しさが大分違う)おいしいところだけ味わいたい、というのは虫が良いんじゃないかな~?
ノロノロと準備をし、しぶしぶマスタースタイルでトライを開始したユキちゃん。あれほどテンションが低かった割には頑張って、上部の核心で行き詰った足が滑ってフォール(アウトドアでも落ちられたじゃない)
残念ながらレッドポイントは出来なかったけれど、マスターで目標ルートを終了点まで登ったのは偉かったぞ
次にタクミがヌンチャクの回収に出る。たけくんのロープで登り、たけくんはタクミに掛けてらったロープでフォロー。
タクミはルートファインディングを誤ってずいぶん行きつ戻りつしたけれど、無事完登 きちんと役割を果たした
最後にたけくんがフォローでトライしたけれど、中間部で止まってしまったので、今日のところは強制終了 もう暗くなっちゃうからね。
今日は一日中、冷たーい風がびゅうびゅう吹いてとても寒かったけれど、みんな良く頑張って登り、各自の目標を果たしたね
夕闇の中、みんなで鍛冶屋町のバス停まで歩いて帰った