FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2012-12-23 19:15:00 | クライミングレッスン報告
12月14日(金)
メンバー:ユキちゃん(小4)、コーヘイ(中1)、ユイちゃん(高1)

しいちゃんが申し込んでいたけれど、親戚に御不幸があったため急遽お休み。

今日のメンバーはみんな目的がはっきりしている。
ユイちゃんは「奥壁」の11d水色/、ユキちゃんは「ツナミ」の11d黄色?、そしてコーヘイは「奥壁」の13a赤■。
「奥壁」は次の週の月曜にルートが変わるため、ユイちゃんとコーヘイは今日のうちにぜひともレッドポイントしたい

一番気合いが入っているのはコーヘイだ
二日前の水曜にレッスンに来て、久しぶりにこの目標ルートを触った。
日ごろのぐーたらぶりが災いして、学校の定期試験前後にしっかりとした練習が出来ていなかったために一時期著しくその保有能力を落としていたコーヘイ その時はトライしてもグダグダの結果だったので、しばらくレッスンでもトレーニングをこなしてもらっていた。
大分調子も上がって来たようなので、久しぶりに今年中の目標グレード13aにトライしてみたのだった。
水曜は結果1テンで終わった。ものすごく惜しい感じだったが、微妙なところでムーブが固まっていなかったので、それを修正した。
彼の提出したトライ結果報告にはイラスト付きでムーブの注意点が丁寧に書きこまれ、ルートへの本気度が伝わっていた。

そして今日。
珍しくレッスンの大分前に来てアップを済ませ、イメージトレーニングをしながら待っていた。
前回のレッスン時に時間の使い方について少しアドバイスしたのだが、それをきちんと実践している その気になればちゃんと出来るじゃないか

そしてレッスン開始。
1便目。前回イラストで図説した下部の核心を無事こなし、上部の核心へ。行けるか と思ったが、惜しくもフォール
「な・ん・で~~~」と叫びながら降って来た。。。うーん、惜しい
精神的にかなり追いつめられたコーヘイ。今日はダメかも?ということも頭をよぎっている様子

何が足りなかったのだろう?
ここぞ、と言う時に絞り出す力。。。思い切りの良い登りをするコーヘイだが、いつも無言で落ちて来る。 ( たまに「あっ」とか「ヤバイ」とか言いながら落ちて来るが。 ) まだ限界を越えて力を絞り出した経験がない。これが出来るようになると一皮むけるかな~? この課題はその体験にちょうど良い

で、2便目のトライ前に、「上の一手を止める時に叫んでごらん」と言った。
「え~」とうろたえるコーヘイ。まだ一度も試したことがないのだから、戸惑うのも無理はない。
「力を絞り出すのに有効なんだよ」と言うと、少し納得した様子で「出来たら試してみます」と答えてトライ開始。
下部の核心は安定して通過。上部のレストポイントで休んだ後、「よし」と突っ込んだ。
いよいよ、先ほどのフォールポイント。
「あ"ーっ」と叫びながら体を伸ばした。クイーンと良い軌道で体が伸びて、見事次のホールドをキャッチ
念願の13aのレッドポイントを果たした
「キタ~~」と叫び、下りながら空中で大の字になった。
おめでとう一気にレッドポイントグレードを更新したね
準備も含め、今日は100点満点の出来だった いつもこの気持ちを維持できれば保有能力をグングン伸ばせるんだけどな~

ユイちゃんは気持ち的にちょっとネガティブに陥りがちな傾向がある。
そういう時はトライにも覇気がなく、登っている彼女の背中に、「私はダメなんです。自信もないし意気地もないんです」と書いてある
今日はその点をもう一度注意し、攻める気持ちの重要性を再確認してトライ開始

今日のトライは気持ちが入っていた
弱気になることなく次の一手に挑み、見事レッドポイント
おめでとう いつもこういう気持ちでトライ出来ればもっとグレードも上げられ、自信もつくんだけれどな~

一方のユキちゃんは、ちょっと背伸びしたツナミの黄色?にトライ出来て嬉しくて仕方ない
「今日は4回目のテンションでトライ終了ね」と約束し、トライ開始。
4回目のテンションまでにどこまで高度を稼げるか? 限界グレードのトライではちょくちょく使う手だ。ちょっとしたゲーム感覚でトライ出来るし、プレッシャーもさほど感じないで済むせいか、子どもたちもこの方法を受け容れている様子。
さて、気楽~な感じで出発したユキちゃん。3回のテンションで結構高度を稼ぎ、最終面に入ったところで4回目のテンションとなった
残念だけど、今日はここまで。またどうぞ~