FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<コンペに行こう>ユース選手権・予選③

2013-04-23 12:44:58 | コンペティション参加報告
さて、1本目。
コーヘイは2本の予選ルートのうち、傾斜のゆるやかな課題から登ることになる。
張りぼてが多用され、ムーブの組み立てが重要な課題のようだ。
1本目がいつも悪いコーヘイに、「コーヘイは割と好きなルートなんじゃないかな?」と声をかけておいた。

コーヘイの登りは、なかなか良い。
今までのように気持ちの空回りもなく、落ち着いて、でも集中して、無駄に力を浪費せずに高度を稼いだ。
上部の張りぼての処理で落ちたが、力は出し切れていたようだった
「あれ、無理っす」と息を弾ませて戻って来たが、表情は晴々していた

一方のユイちゃんはどこにいるのか全く分からなかった。
多分神奈川の強化の仲間と一緒にいたのだろうか?
彼女の出番が来て、登っているのが遠くから見えた。
ちょっと動きが硬いようだったが、最大傾斜の入り口にさしかかりふと目を離した瞬間、ポロっと落ちてしまった。。。
まさか、というポイントであった。

後でリザルト掲示板の近くでユイちゃんに会った。
「どうしたの・・・?」と声をかけると、「登っている途中で急に自信がなくなって・・・」とポロポロッと涙をこぼした。
コーヘイと同様のメンタル処方を伝え、彼女と別れた。

そうこうしているうちに「先生、こんにちは」という聞きなれた声に驚いて振り返ると、何と、タクミがいた
自分のお小遣いをはたいて電車を乗り継ぎ、一人で応援に来てくれたのだった

2本目。
今度はコーヘイがちょっぴり嫌いな傾斜の強い課題である。
ルーフでのテクニックも力もいるムーブがカギ。
でも、今までのようにとにかく心配で仕方がない感じは今日は無い。
待ち時間では積極的かつ冷静に攻略法を分析したり考えたりしていた。

2本目も今日のコーヘイは積極的に攻める登りで善戦した
いつもは1本目の成績が悪く、もう後がない状態で追いつめられて力を出していたのだが、
今日は良い精神状態で、しかも力を出し切れていた。
ハングを抜けたあたりでフォール。
2本の合計で5位通過で決勝進出が決まった。

ユイちゃんの2本目は1本目より良く体が動いていた。
上部3分の1くらいのポイントまで迫り、総合順位を少し上げることができた

明日も登れることになったコーヘイに、これからの過ごし方やアイソレーションでの過ごし方に少しアドバイス。
アイソレーションに入ってしまうので、出番前に会えるかどうか分からないからだ。
駅までコーヘイママに車で送って行頂き、タクミと電車で帰った
疲れ切ったタクミは、電車の中で爆睡していた
コンペって観ているだけでも疲れるよね。わざわざ来てくれてありがとうね

 ↑予選・2本目の様子(右端がコーヘイ)