FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-12-03 13:08:50 | クライミングレッスン報告
11月17日(火)

月に1度のペースでクライミングに来てくれるカンジ君、テツ君兄弟。今日はいつも一緒にレッスンを受けるちっくんも申し込んでいたのだが、大流行のインフルエンザで参加できなくなった

サッカーをメインのスポーツとしている彼らは、サッカー以外のスポーツをする時間がなかなか取れない。先月もせっかく申し込んでいたのに、急に試合が入ってキャンセルとなった。なのでとても久しぶりのクライミングとなる。

カンジ君はボルダーがあと1つを登れば進級なのだが、これがなかなか手強くてなかなか登らせてもらえない。前回良いところまで行っていたので、今日こそはと意気込んでトライしたが、前回から間があいてしまったため手の保持力や腕の引き付けが落ちてしまい前回と同じところまで行けなくなってしまったそれでもものすごく頑張ってたくさんトライ。少し動き方のコツや足の位置を思い出したけれど、その時には手がパンパンで何も持てなくなっていた 残念だけど、あまりクライミングに来られないようなら、鉄棒などで腕と指の力を鍛えておいてね。ちっくんとともに、もともと動きが良いのだから力がつけばもっと登れるようになると思うよ

マイペースのテツ君は、来るたびに少しずつ少しずつ練習した基本の動きがだんだん身についてきていて、習い始めの時から考えると大分登れるようになってきた ゆーっくりでも前の自分より前進していればだよ。
テツ君はルートでも前回より上に行けて、ちょっと嬉しそうだった



城ヶ崎エリア利用説明会

2009-12-02 23:03:12 | クライミングレッスン報告
昨日、日本フリークライミング協会による城ヶ崎エリアの利用についての説明会がpump2にて行われました。

通称「城ヶ崎」は伊豆城ヶ崎海岸に広く開拓された日本を代表するクライミングエリアですが、以前より事故が起きたりクライマーの路上駐車で地元の方から苦情を寄せられたりと、小さな問題が起こっておりました。ところが、今年の冬、ヘリコプターを呼ぶ事故が続き、ついに死亡事故まで起きてしまいました。これを受けてついに事態は表面化、地元の方の反発が露わになりました。伊豆に住むガイドクライマーH氏の尽力で禁止措置にまでは至らずに済みそうですが、国立公園内の自然は大切に保護されるべきであることから岩場に打たれたボルトは撤去されました。また、再び事故を起こしたり地元の方からの苦情が出たりすれば、今度こそ利用禁止になるでしょう。

さて、FCCでも1月23日(土)~24日(日)に城ヶ崎プチツアーを企画しています。また、このツアーで企画している「ファミリー」というエリアは遊歩道にかかる観光用つり橋からとても目立つ所にあります。私たちはどのように利用すれば良いのでしょうか。いや、そもそも利用可能なのでしょうか?そこのところをしっかりと確かめておかねばなりません。

H氏によると、次の3点を遵守して活動して行くことが今後クライミングの認知度を高めていく良い方法なのではないか、とのことでした。
①岩場の原状復帰。・・・これは景観を守るべき国立公園である以上仕方ありません。岩に打たれたボルト、木に巻きつけられた残置ロープなどは全て撤去されました。なのでFCCとしてはトップロープでクライミングを楽しむことにします。
②地元への貢献・・・海釣りなども事故が多く駐車違反やゴミを散らかすなど、マナーも悪いのに容認されているのは、比較的地元にお金を落としてくれるからだそうです。それに比べクライマーは地元の方への貢献がとても少ない。なるべく地元の民宿に泊まったり食事をしたり、岩を黙って登って迷惑をかけるだけでなく、土地の方とも交流しましょう!今回は民宿にお世話になります。
③安全にマナーを守って楽しんでいることをアピール!・・・安全に気をつけて、みんながクライミングを楽しんでいる様子をアピールしましょう。国立公園も有効利用されるのであれば歓迎だそうです。また、いつものように帰り際にはゴミを拾ったりチョークの跡を消したりするのを忘れないようにしましょうね!また、地元の人に会ったら大きな声で挨拶しましょう!

以上の3点は城ヶ崎に限らず、どこのエリアでも気をつけていけば禁止になるエリアももっと減るかも知れませんね。③は当然のことですが、②などは、FCCでもアウトドアに出るときにはなるべく気を配るようにしたいですね。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン

2009-12-01 12:45:50 | クライミングレッスン報告
11月14日

前回ハングの白□を登って自信をつけたシンシン(2年生)のレッスンだ。
今日はその自信をさらに定着させてもらうために、最近苦労して登れた白課題の復習2本と、今までトライしたが登れないでいた白課題を1本チャレンジしてもらうことにした。
復習する課題はシンシン自身に選んでもらうと、やはり1本目は前回とっても嬉しかったハングの白□を選んだが、これはもうかなり安定したムーヴでこなせるようになっていた 次に選んだのはブリッジの白□。ホールドがスローパーチックなうえに遠いので、少し前は全く歯が立たなかった。先月の末にレッドポイントしたが、しばらくハングにかかりっきりだったため再トライしていなかった課題だ。1回目は失敗。今までだとちょっとの失敗で「だめだ、出来ない」と凹んでしまい、次のトライで気持ちを切り替えることがなかなか出来なかったのだが、今回は違っていた。落ち着いて、考えて、頑張れば出来る、という良い意味での自信が彼の中に芽生えたためか、「どうすれば次の一手が届くか」を集中して考えるようになった。 これが自尊感情の萌芽と言うべきか、などと感心しながら見ていると、次のトライでムーヴを変え、あっさり登った
で、最後の課題。正面の白□。これはまだレッドポイント出来ていないどころか、上部までも達していなかったと思う。今日は弱気になるのをこらえて、3トライ目で終了点直下まで迫った。終了点取りはどうしても届きそうもないため一手プラス。しかし、ただ足すだけではなく、今回はムーヴも指定。1回目は持ち替えで登ったが、今日は甘やかさなかった。今が彼の叩きどころ。「指定ムーヴで行ってください」と注文をつけやり直してもらう。結局、最後は少し力のいるクロスムーヴで完登した。急成長、恐るべし。
ルートは、しきりに八の字結びを復習したいと言う。なぜだろうといぶかっていたら、大会に出るつもりだったからだったパンプは安環付きビナがロープにセットされており、しばらくそれのみで登っていたので、大会に出るのに結び方を忘れてしまったと心配しているのだった。
大会に向けても前向きに努力できるようになってきたんだね