FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>DOM KIDS SCHOOL

2013-02-06 12:21:14 | クライミングレッスン報告
1月29日(火)
メンバー:コータ(小6)、ハヤト(小5)、りょーた(小5)、かずくん(小3)、カツラ(小3)、ユーキ(小2)

今日の Dom Kids School は全員が揃った
「体操とストレッチ」は全身を動かしたりスタティックストレッチやダイナミックストレッチをしながら、クライミングに筋肉が対応出来るように一通りの動きを取り入れてある。
FCCのどのスクールやレッスンでも先ず最初に覚える基本的なものとして統一してあるので、別々のところでレッスンを受けていても、合同で登る時にはみんなで一緒に出来る。
ここのスクールも長く続けている子がふえて来たので、交代制で準備体操の動きをリードする役目を順番に担当してもらっている。今日は、コータ。
照れてしまっているのか、なんだかしまりのないリードぶり
やるときゃしっかり決めてほしいな

次に壁の中での動きのパターンやきれいなフォームを獲得するための基本練習。
頭で考えなくても体が自然と動くようになることを目指して、同じ動きを毎回行い、体に入れる。
みんな慣れて来てスイスイ動けるようになってきたぞ
いつも同じ課題で練習するのだが、頻繁にホールドが入れ替わるためせっかく慣れて出来るようになった課題がすぐになくなってしまうのが困るところだ
前回は「乗り込み」の上級生用の課題が消えてしまい、今回は「ルーフ」の課題が消えてしまった
「あ~あの課題が~もう少しだったのにぃ~」とひどく残念がっていたのはコータ。
もうすぐ卒業なんだものね。。。

ムーブの学習は、全員で順番にカードを引いて、誰か知らない人の出たムーブを確認することに。
結構みんな分かってるね カードはどんどんひかれて行く。
「キョン」のカードを引いたところで、ユーキが「これ、知らなーい」と元気に手を挙げた
他にもちょっとあやふやな表情をしている子がちらほら なので今日は「キョン」を確認。
100度壁のコーナー部分でキョンを決め、手を離してみる。
「あ手が離せる、離せる~
感触をつかんだ子どもたちは、いろいろなところで思い思いに「キョン」を試していた

テープ課題にチャレンジした後、最後5分で世界一周。
全員でリレーしながらジム内の壁を端から端までつなぐ。
一度も落ちずに最後まで行くことが目標なのだが、今日は全体で一度のフォールだけで行けるようになった
次はフォールなしでつなげそうだね

<アウトドアレッスン日誌>城ガ崎合宿2013 ③

2013-02-05 13:19:58 | クライミングレッスン報告
さて、「デルトイド」と並行して「ファザークラック」と「ブラザークラック」(ともに10b)にもトップロープを張る。
もちろんトライ中の人には気持ち良く了承を頂いた上で。
今年は比較的岩場が空いていたこともあり、さほど気兼ねすることなくトップロープが掛けられた。
子どもがかたまって岩場に来るだけでも一般のクライマーは「うるさそうでちょっといやだなぁ」と感じる人が多いだろう。(私だったらそう感じる。)その上トップロープをお構いなしに張って、多くのルートを占拠してしまうのはいかがなものか。

この2本はクラックのテクニックである「ジャミング」を必要とする部分があるので、クラック登りの体験にはなかなか良い

先ず、コーヘイが「ファザークラック」をリピート。このルート、好きみたいだね。


たけくんとユキちゃんは「ブラザークラック」にチャレンジ
 
試行錯誤しながらも二人とも上部まで頑張っていた
ユキちゃんは「ファザークラック」と合流し、あと数手で完登というところまで迫っていたね
良く頑張りました

コーヘイは同じトップロープでこの辺りにある「パプールチャイルド」11bをやる、と言う。
私もこの辺りのボルトルートは登った記憶がない。
トポを確認しないまま同じトップロープで出来そうなボルトのラインがそうかな?と取りついたのだが、途中からとても悪そう
「飛んでも良いっすか」とびょーんと飛んだが、落ちた
そう言えば、この辺にはもう1本12位のボルトルートが拓かれていたはず… 自分で登りたいラインはきちんと確認しないとね~。トポのコピーは「合宿の栞」に入れてあるんだから
コーヘイはムーブが解決できずに下りて来た
あとでこっそりトポを見たら、このラインはその名も「フライングチャイルド」12aだったよ

たけくんは、登る合間にユキちゃんと波打ち際に行っては、寄せ来る波の近くまで寄ったり波から逃げたり
流木を拾っては、それを組み合わせていろいろなものに見立てて遊んだり。

良く遊び、良く登り、満喫していたね

ユキちゃんは、この城ガ崎合宿でインドアで練習して来たトップロープのビレイのテストだった。
もちろん、何かあったら大変なのでママたちにロープを握っていて頂いたけれど、今回、たけくんのビレイはぜーんぶユキちゃんがした
なかなか上手に出来ていて、もちろん、テスト合格
ビレイを通じて「他の人に役立つ」ことに喜びを感じ始めたようだ
「今年のサマーキャンプでは、ユキはビレイのお手伝いが出来ますか?」と聞いて来た
 

今回中学生一人になってしまったコーヘイ。
ちびっ子たちに囲まれて、少し可哀想
なので、今回は「年上」を意識してもらい、責任と誇りを持ってもらうべく、年下二人には絶対に出来ないことを手伝ってもらおうと思っていた。
そして悩んだ末、トップロープの支点作りの助手をしてもらうことに。
この作業は事故も多いため、細心の注意が必要
比較的足場の良いところに一度連れて行って、「まださせるべきではない」と思ったらやめさせようと考えていたが、注意深く出来た上にきちんと怖がっていたので、何度か手伝いに同行してもらった。


午後3時ごろ、無事終了。
今日は暖かくて気持ちの良い良い一日だったね
宿が用意してくれたお弁当も美味しかった

「合宿行きたい」「合宿行きたい」と呪詛のようなタクミのメールをコーヘイの携帯に残して、城ガ崎合宿はお開きになった。
今回の合宿では、事前に日本フリークライミング協会の岩場利用の呼びかけをみんなで確認した通り、地元の方への挨拶やトイレなどのマナーはきちんと出来ていたね。波が寄せて来たりして嬉しくなっちゃうと金切り声をあげるため、何度か私やママたちに注意されていたけど
目標は、大体達成できたかな~

<アウトドアレッスン日誌>城ガ崎合宿2013 ②

2013-02-04 16:40:53 | クライミングレッスン報告
1月27日(日)

翌朝。
7時の朝食前に散歩に行く予定が、子どもたちが起きて来たのが何と7時
楽しいお泊り合宿ではあるが、守るべき時間はしっかりすべき。朝から私に叱られる

叱られながら、朝食の配膳。。。

朝食後に朝の散歩。
天気が良く気持ちが良い

潮だまりにも大きな氷が張っていた。昨夜はとても寒かったものね。
←大きな氷をゲット!

宿に戻って荷物をまとめ、ファミリーエリアへ。
「ベビークラック」と「Oフェイス」でアップ。


その後、「デルトイド」11aと「ファザークラック」や「ブラザークラック」(ともに10b)のラインにトップロープを張る。

コーヘイは「デルトイド」の直上バージョンを3回目のトライで完登
ユキちゃんとたけくんも善戦 リーチ的にここからは厳しい、と言うところまでは頑張れた
我慢強くトライする姿勢が身について来たね


~つづく~




<アウトドアレッスン日誌>城ガ崎合宿2013 ①

2013-02-03 20:48:05 | クライミングレッスン報告
1月26日(土)
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、コーヘイ(中1)

今回の冬のアウトドア合宿である「城ガ崎合宿」は5名の参加申し込みがあったが、直前の水曜にタクミがインフルエンザのため参加できないことが判明
そして合宿当日。早朝5時に出発し信号待ちをしていると、携帯のメール受信の知らせが光っている。何だろう?と見てみると、何とリューセイが今朝から発熱し、参加できないとのこと
この合宿をとても楽しみにしてくれていたリューセイ。何日も前から荷物をカバンに詰めたりしていたとのことなのだが。。。
あとからインフルエンザだったことが判明。
今年の流行の猛威に2人が倒れた

さて、残りの参加メンバーは電車で伊豆高原駅まで来て、そこから宿の送迎車で無事到着。
民宿に荷物を置かせていただき、いざクライミングエリアへ。
城ガ崎合宿のエリアは、クライマーに「ファミリー」と呼ばれているクラッククライミングの豊富なエリアだ。
海沿いの遊歩道を歩くこと約15分で海辺にあるエリアに到着
ここは地元の人には「橋立」と言われていて、エリアの上に吊り橋が掛っている。
子どもたちは吊り橋が大好き。
下のエリアに下りる前に、先ずは吊り橋へ


クラッククライミングとは岩の割れ目(クラック)を「ジャミング」と言って手や足を割れ目にねじ込んでホールドやスタンスにする登り方。確保をする支点も、本来は「キャメロット」などのカムと言われる器具をクラック内に自分でセットしながら登るのだが、子どもたちにはトップロープで割れ目を使って登る「動き」を体験してもらっている。

私が上にまわってトップロープをセットしている間、子どもたちはボルダリングでウォーミングアップ


お昼を食べてからトップロープでのクラッククライミングを開始。
「ビギナーズクラック」5.7とその隣の「ベビークラック」5.8からトライ開始だ

クラックを初めて登るたけくんもユキちゃんも、スルスルと完登
で、「ベビークラック」の右隣のフェース「Oフェイス」10aにもトライ
ホールドが分かりにくいので何回か練習していたが、すぐに二人とも完登していた


コーヘイはもう何度もこのエリアに来ているので、これらのルートは全て登ってしまっている。
しかも今回は同級生のタクミもいなくて可哀想だ。
先ずは一昨年完登出来ていない「デルトイド」にもトップロープを張り、トライしてもらう。
以前はリーチが足りなくてムーブが出来なかったが、もう大丈夫だろう。

「ベビークラック」や「ビギナーズクラック」、「Oフェイス」でアップしてからトライ。
今日は城ガ崎と言えどもとても寒く風邪も冷たい
日もかげって、岩もかなり冷たくなっていたが一撃した
ついでに「スーパーデルトイド」と言われているラインも下見
「出来そう」ということで、明日はこちらを目標にすることにした


「デルトイド」、ユキちゃんとたけくんも頑張ってみたがあまりの岩の冷たさに今日はリタイヤ
「明日お日様がでているときにやりたい」とのことで、今日は3時過ぎにクライミングを終了した。

宿に帰って一休みの後ミーティング。今後の予定を確認し、明日トライしたいルートをヒヤリング
夕食まで時間があるので近くの温泉宿「みなとや」さんの温泉にみんなで行く
ストレッチ大会をしてから夕食。海の幸がおいしかったね


他の合宿は食事の支度は自分たちで作るので結構忙しい
でも、この合宿は少しのんびり みんなでゆったりと炬燵に入りながら本を読んだりテレビを見たり。
そういう、ちょっと幸せな時間を共有するのも、良い思い出になるんじゃないかな


<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-02-01 14:30:14 | クライミングレッスン報告
1月25日(金)
メンバー:カツラ(小3)、ユイちゃん(高1)

いつも金曜のメンバーだったともちゃんはいよいよ受験体制に入ったため、そしてユキちゃんは明日からの城ガ崎合宿の準備のため、それぞれお休み
ユイちゃんのマンツーマンかと思いきや、Dom Kids School 所属のカツラがレベルアップレッスンにやって来た

一見大人しそうなカツラ。
が、よくよく付き合ってみると、結構元気なやんちゃ坊主だ
でも、今日は高校生のお姉さんとのレッスンということもあってか、いつもよりは少々大人しい。
ユイちゃんはいつも準備体操やウォーミングアップをレッスン前に済ませている(さすが高校生)ので、準備体操&ストレッチはカツラ一人で。
思い出しながら神妙な面持ちで覚えた体操をこなしていた。

今日のカツラの目標は、「このジムの5.8を、トップロープで全部登る」というもの。
「出来たらスゴイね~」と、私もさほど期待を抱かず、3本くらいが良いところかな?と内心思いながらレッスン開始。
カツラは全く淀みなく、しかも手足限定でムーブをこなし、5.8のグレードのルートを1本1本全て一撃で完登して行く。
あっという間に5.8を全て完登
余った時間で5.9も1本、ついでに片付けちゃった
体力あるね そしてムーブの読みも良く、自然と体が流れるように動いていくところが良い
今日は技術面でも、トップロープでの安全なテンションの仕方と降り方を合格した

無事志望高校に入れて受験から解放されたうえに興味もいろいろな方向に向いて、しばらくクライミングのトレーニングに身が入らなかったユイちゃんだったが、秋の高校大会で刺激を受け、日常のトレーニングをきちんとするようになってきた
技術主体であるクライミングは、登り込むことがとても大事だ。筋力トレーニングはあくまで補助。高校生に達した彼女には、「登る」行為を大量に行うことが上達には必須である。
なので、日ごろの登りこ込みの成果をはかるべく、しばらくの間レッスン時はレベルチェックをすることにしている。
チェックするルートはツナミの11d黄色?、タワーの11c黒?とピンクの3本。
ツナミのルートは全身持久力、タワーの黒?はムーブ力、ピンクは指の持久力がそれぞれ必要だ。
今のところはまだ1本もこなせていないが、これがレッスン時間内に全部こなせるようになったら、上達している自分、そして強くなっている自分を認識して自信がつくと思うよ