FCC日記

子どもたちのクライミングスクールの活動記録と教育、スポーツ、そしてクライミングに関して想うこと。

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-04-16 12:22:49 | クライミングレッスン報告
3月29日(土)
メンバー:のんちゃん(小3)、ユキちゃん(小4)、タイゴ(小4)、ユイト(中3)

春休み中のため、いつもと違う顔ぶれの金曜のこの時間。
タイゴは結局、どうしても今日中にリードに入りたくてこの時間も急遽参加
「今日はどっちからですか~?」と、いつもの通りユキちゃんが聞いてきたので、
「ボルダーで基本練習をしてからかな~」と答えると、
「よっしゃやったー」と、ユキちゃんは大喜び。

ボルダーからレッスンを始めるのがそんなに嬉しいのか、
ユキちゃんは準備体操や基本練習の間も終始テンションが高くて
ちょっとしたことでも大笑いするので、
何度も私に「ユキちゃん、うるさい」と注意されるが、
嬉しいユキちゃんのハイテンションぶりは絶好調だ

少しボルダーをしてから1階のルートエリアに降りることにする。
ユキちゃんとユイトは4級をトライ。
二人とも数本を完登していた

タイゴは5級。
昼からずーっと登りっぱなしなので、ヨレていて何も出来ないのではないかと思いきや、かなりたくさんトライをして1~2本登れていた。
体力あるな~

のんちゃんは登りのテンポが少し遅めなので、今日はテンポ良く登ることがテーマだ。

テンポを早くするためには、頭脳の回転も今までよりも早くして目の動きも良くしなければならない。
当然、登る時の覚醒状態も少々上がる。
登っている時の覚醒状態とパフォーマンスは密接な関係を持つ。


のんちゃんは、もう少し覚醒状態を上げて登ったほうが良さそうなのだ

下に移動して、ルート。
さっきまで「超」ハイだったユキちゃんのテンションが一気に下降
いつもルートからレッスンに入るとそれなりに諦めもついて、ルートへの取り組みもしっかりするユキちゃんだったが、
今日は最初に御馳走を与えられてしまい、ルートの時には精神的余力がなくなっていたようだ
気持ちが入らず、トライした11bは敗退だった
もう少し精神的に安定すると実力がもっと上がるのだけどね~

ユイトは順調に復帰しつつあり、今日はツナミの11cを1回目でレッド本とした

タイゴはクリップの初練習。
最初だけ教えて、あとはユイトに見ていてもらった
しばらくして戻ってみると、ユイトは早く入れる技などまで細かく教えてくれたようで、
タイゴの器用さもあるのだろうが、なかなか素早いクリップが出来るようになっていた
ユイト、ありがとうね、助かったよ
今日はトップリードまで進んだ

のんちゃんは簡単なルートを多数登る。
前回は動きがのんびりしていて、時間はあったのに2~3本しか登れなかったが、
今日はテンポが良くなって5本登れた

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@pump2

2013-04-12 12:56:04 | クライミングレッスン報告
3月29日(金)
メンバー:しいちゃん(小6)、たけくん(小3)、コージン(小4)、タイゴ(小4)

春休み時間のレッスン。
受験やら引っ越しやらでしばらくレッスンをお休みしていたしいちゃんがボチボチ復帰して来た

レッスンに慣れて来ているメンバーなので、
じゃんけんでリーダーを決め、準備体操とストレッチを誘導してもらう。
今日のリーダーは、じゃんけんに負けたコージンだった
体操の後、近頃目線や指先のウォーミングアップを兼ねて、
ハッキーサックという柔らかい小さな布製のボールを
みんなで片手キャッチでまわす運動を入れている。
レベルアップレッスンは毎回メンバーが変わるため、場の空気を和ませる役目もある。
ボールを隣の人に投げたりキャッチしたりすることで、知らない者同士で緊張していた身体がほぐれて来る

今日も、このアップ運動で、みんなの距離がグンと近くなったね

なので、基本練習も良い雰囲気で順調に。
出来なくてもドンマイ どんどんチャレンジしよう
ただし、あまりダラダラしていると場が緩むので、回数を決めてトライ
みんな快活に頑張っていた

基本練習の後はルートから。
人数が4人なので、そう何回も登れない。
一人につきチャンスは1回 3回目のテンションで交替する約束だ。
だから集中して頑張ろう
タイゴだけは、この前ママがビレイ講習を受けて
トップロープのビレイが出来るようになったので、ママのビレイで。
今日はトップロープでショートウエーブの10bを完登
これで進級項目のトップロープは全て終えた
これからいよいよリードクライミングだね

しいちゃんは、復帰後初めて10aにグレードを上げてトライ
彼女の得意なバランス系の10aを1本、リードで完登
だいぶ余裕があるように見えたよ

たけくんはタワーの新しくなった10b(茶↑)にトライしたが、上部が怖くて抜けられなかった
怖さから顔を壁に近付けてしまう癖があるので、近頃はそれを矯正中
余裕があって意識出来ている時は良いのだけれど、追いつめられるとやはり出ちゃうね~

コージンは強敵の10a、ショートウエーブの黒■にトライ中
前回、上部まで行けたのだけれど、今日はなぜか動きが硬くて中間部が抜けられなかった

残りの時間でボルダー。
みんな思い思いに自分のやるべき課題にチャレンジ

しいちゃんは今日は6級までグレードを上げてみた。1本完登
コージンも自分の限界グレードである6級を1本ゲット出来た
タイゴは6級も全制覇し5級にトライ中。気分も上向きで調子も良く、何本も登っていた
反対に10bですっかり意気消沈したたけくんは、ボルダーの調子もさっぱり
でも、スラブの5級に何度もトライし、1本登れた
少し気持ちも上向いてきたかな?

<レッスン日誌>DOM KIDS SCHOOL

2013-04-10 13:21:14 | クライミングレッスン報告
3月26日(火)
メンバー:ハヤト(小5)、りょーた(小5)、カツラ(小3)、かずくん(小3)、ユーキ(小2)

レッスン開始前。
ユーキがツカツカ・・・、と私のところへやって来て、「ボクは外岩デビューが出来ますか?」と聞いて来た。
「もう、出来ますよ」と答えると、嬉しそうに自分のほっぺたに両手を当てた。
いつも楽しそうにレッスンを受けているユーキだが、「外岩に行きたい」と思う瞬間があるとは気付かなかった。
子どもたちは一個人として、大人の知らないところで自分の「想い」を抱いているものだと改めて思った。
たとえ、それが一時的なものであるにせよ

大人たちは子どもたちをサポートする上で、そんな子どもたちの「想い」への気づきが意外と大切だ。
大人の勝手な思い込みで自分の思い通りの方向に子どもを追い立てていないか・・・?
定期的に立ち止まって、気持ちを切り替えつつ振り返ってみる余裕が必要だろう。


さて、レッスンは準備体操&ストレッチ、目と指の神経を起こすのが目的のボール片手キャッチ、そして基本練習へと進む。
小さい子どもたちも成長とともに体力がついて来て、以前は全く歯が立たなかった練習課題も結構食い下がれるようになってきた
ムーブの学習ではカードをひいて出て来たムーブの動きを、壁の中で実際に考えてみる
まだまだ有効なムーブを作れるわけではないのだが、そのほうがムーブに対する印象が深まるのだ。
今日出て来たのは、「バックステップ」。
みんな思い思いに試していた

自分の目標課題へのトライをするチャレンジタイムをはさんで、最後に「世界一周」。
4月からレベルアップレッスンへ時間帯を変えるりょーたは今日がスクール最終日。
みんなでリレーでつないで、スラブからぐるっとジムの全ての壁を落ちずにつないでおきたいね
今日のアンカーはハヤト。
最後、足で壁の端をタッチしようとしてちょっと寸足らずで落ちたけど、まぁ、良しとしようか

今日で 「DAM KIDS SCHOOL」が卒業となる6年生のコータは、結局来なかった。

<レッスン日誌>ちびっこクラブ@ビッグロック日吉店

2013-04-09 10:58:59 | クライミングレッスン報告
3月20日(火・祝)
メンバー:とも君(小1)、さくちゃん(年中)、ひなた(年中)

さて、次の「ちびっこクラブ」の時間。
Big Rock ではなかなかちびっこクラブのメンバーが集まらなかったが、
日吉店に移転してから、月に1回の単発ペースでちびっこ3人組みがやって来るようになった。

小さい子どもたちは、その日によって「調子」が異なることが多い。
今日は前回調子の良かったさくちゃんが、最初のトラバース練習の途中で何度か落ちた
まだテクニックを身につける以前の小さな子どもたちは、感覚を発達させる時。
子どもたちも体全体の感覚に従って動くので、ちょっとした「気持ち」の持ち方が体の使い方に大きく影響したりするのだろう。

そう言えば、今日来た時、さくちゃんはちょっと表情が硬かったみたいだ
「がんばるぞ負けないぞ」と緊張していたりしたのかな?

とも君は低いところではなかなか上手い
さすが小学生だけあって、考えて動くことも出来るようになっている
が、ボルダー壁の半分のあたりでピタリと動きが止まる
高いところに来ると、手から汗が出てぬるぬるしちゃう。
こればかりは慣れるしかないかな~
でも、へこたれずにチャレンジし続けるところがなかなか良いね

ひなたは、気持ちがいつも上向きに安定しいる
このメンタルのおかげでピンチも切り抜けて登りきることが多い。
出来なくても「次は出来る」と常に前向きだ
今日はいくつもスタンプをもらったね

ルートは、今日は自分で壁の中に「目標」を決め、そこまでは絶対に頑張るようにする。

先ずはともくん。
「青い三角のやつ」と気合い満々に宣言。
彼が気合いを入れて決めた目標物は、大人から見ると「えっそこ・・・??」と拍子抜けするほど低いところにあった。

でも、小さな子どもたちからすると、その高さでも充分な気合いが必要なのだ。
大人の価値観でとやかく言う筋合いではないだろう。
子どもを叱咤激励すべき時は、前進をためらい、楽をしようとしたり今の自分に安住しようとする時なのだ。
もっとも、その見極めはかなり難しいのだけれど。


ともかく、ともくんは決死の形相でそこまで頑張って、
青い三角のホールドを見事タッチ
満足そうに降りて来た
「おめでとう、がんばったね」と声をかけると、ちょっとまぶしそうな表情をした

高いところが比較的平気なさくちゃんとひなたも、今日は壁の半分の高さまで。
でも、前回よりもちょっと上まで行けてうれしかったね

<レッスン日誌>レベルアップレッスン@Big Rock

2013-04-07 18:34:35 | クライミングレッスン報告
3月20日(火・祝)
メンバー:たけくん(小3)、ユキちゃん(小4)、タイゴ(小4)、コーヘイ(中1)、タクミ(中1)

今日は春分の日。
祝日のため、子どもたちはお休みだ
そこで、いつもはここBig Rock が遠くて登りに来ることのできない子どもたちのために
お昼過ぎの早い時間帯にレベルアップレッスンを募集したところ、
ユキちゃんとたけくんのほか、タイゴからレッスンの申し込みがあった

チームメンバーのコーヘイ、タクミの中学生コンビも、いつもは遠くてここまで登りに来られない。
しかも今は自分の目標の大会に向けて登り込みが必要な時期。
なので大体の本数とグレードを私が指定し、私が Big Rock にいる間中、
二人で組んで自主練習をすることにした
レッスンではないけれど、指導の目があり登るルートのガイドラインも示されることで自分の練習内容を把握しやすいし、
一日たっぷりと時間を使って登ることで有意義な練習が出来るはずだ

ただ、こういう指導は誰にでも可能なわけではない。
クライミングの練習に自分の時間の多くを割き、
時間をやりくりしながらもアウトドアにも参加して技術を磨き、
私も普段からよく見ているチームメンバーだからこその特典である。

さて、コーヘイとタクミに指導用のコーチングファイルを渡し、
一日の練習のガイドラインを伝えてから3人のレッスンに入る。

今日は3人ともルートの技術習得が主な目的。
特にpumpではビレイなどの技術練習がやりにくいので、ここでのレッスンは貴重だ。

タイゴはロープの技術を覚えたくて仕方がない
もうロープも買っちゃったし、早くリードで登りたくてうずうずしている。
でも、ルートの技術習得は始まったばかり。
特に安全に関わる項目だから、一つ一つ着実に身につけて行こう
今日は前回やったロープ装着のテストから
きちんときれいに結べて、見事合格
やはり「やる気」のあることは覚えるのも早いんだね

たけくんはトップロープのビレイテスト。
初級は手順を覚えるだけだけれど、中級になると実際に組んで登ってもらう。
私がロープの端を持って実際にユキちゃんをビレイ。
しっかり出来てこちらも合格
ただ、フォールを止めるテストをするのを忘れちゃった
ゴメン、次回の Big Rock レッスンの時、これだけ別にテストさせてね

トップロープのビレイは大分前に合格しているユキちゃんは、
今度はリードのビレイを覚えたくて、こちらもやはりうずうずしている
Big Rock では練習できるとあって、今日は張り切ってやって来た
トップロープをかけ、私の補助輪ならぬ補助ロープ付きでたけくんのリードのビレイを何回か練習。
なかなかきちんと出来ているよ
そこで次に補助ロープをなくしてユキちゃんだけのビレイ。
何かあって手を離してしまっても止められるように、ロープの端を大人が握ってはいたけれど。
こちらも「やる気」のあることは覚えるのが早い
立ち位置でのロープの繰り出しの微調整もよく出来ていました
次はフォールを止める練習だね

一方の中坊コンビは、たまにケンカしながらも楽しそうに、でも結構一生懸命に登っていた