写真を語ろう from niigata

写真展や撮影会など、写真やカメラについて

新潟県立近代美術館に行って

2006-10-13 23:56:59 | 写真展
 新潟県立近代美術館では11月12日まで、「中越大震災復興祈念特別展 新潟の仏像展」が、開催されている。普段、まじまじと仏像など見たことのない小生だが、千年くらい前の仏像のなんとも言えない存在感に、とても感心してしまった。写真とちがって、立体としての表現の奥深さに考えさせられた。

メインの展示室とは別に、第三展示室で 渡辺義雄「古寺大観」(写真)が展示されていた。解説から引用すると「渡辺義雄(新潟県三条市出身)は日本の近代写真成立期にその原点というべき数々の作品を発表し、その後の写真家達に多大な影響を与えた作家で、特に建築写真の第一者といわれました。・・・・」ということで、歴史的な作品らしい。作品はモノクロで撮った法隆寺の写真で、パンフォーカスで細部まで、シャープに写っている。室内(金堂内部)もはっきりとれており、それなりに凄いなとも思うが、絵はがきのような写真ばかりで、たぶん、今法隆寺に行けば同じような写真がとれそうな気がする。実際には、とても難しいことなのかもしれないが。これが、県立近代美術館の所蔵作品として、展示するほどのものなのかなあ・・・というのが率直な感想。仏像展の華やかさに較べるとちょっとさびしい。
新潟県出身の写真家については、また、いずれかの機会にふれたいと思う。
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