HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

スピッツ「正夢」

2004年12月15日 | 邦楽
最近この曲をよく聴く。これはドラマ「めだか」の主題歌だ。その「めだか」も終わった。毎回ではなかったけど、結構見ていたドラマだった。定時制高校が舞台で、そこでの人間模様と新米教師の「めだか」のストーリー。見た人はどういう感想をもったのかな?こんな事ないやんとか、有り得ねぇ~とか、言いながら見てたのかな?もちろん、フィクションだから脚色しているところもあるけど、金八先生よりずっといいし、ずっとリアルだ。教師経験者がいうのだから、本当だよ。あの「めだか」の生徒にひっぱられながら、生徒とともに成長していく姿、「どうしよう」といつもあたふたする姿、いろいろ失敗する姿。これはかつての自分と重なる。教師だって人間だし、しかも新米となるとわからない事やドジをふむ事も多々ある。大人だからって完璧であるなんて誰が決めたんだ?そんな事ないわけで、生徒に教え教えられして一人前に成長していくのだ。一方で金八先生で嫌なところは丁寧に話しているようで結構説教じみていて、上から下に向かって話しているところだ。そんなにえらいのかい?って感じだろうか。でも、一方で「めだか」みたいな先生だと生徒になめられているとか威厳がないとか言われるのだろう。でもさ、その威厳とやらはいったい生徒にとっては何の意味があるのだろう?まったく意味はないよ。大人の自己満足に過ぎないと思う。子どもたちはちゃんと見ているんだ。いばっていようがなめられていようが、自分達の事をしっかり見てくれている先生を・・・心注いでくれている先生を・・・ふだん先生をからかっていようが大事な時には子供達はちゃんと選んで助けを求めてくる。わかっているんだ、誰が本物か。
私が突然、講師を頼まれて学校へ行った時、もうすぐに音をあげて逃げ出したくなった。ものすごい学校だったからというのもあるが、いろんな問題を抱えている子とどう接していいのかわからなかったからだ。そしたら、子どもたちの方からいろいろ教えてくれた。そして卒業式の時にこんな私に花束をくれたやんちゃな子たちに思わず泣いた。「先生泣いたらあかんやん」なんて言われて。あるいは1年間振り回されたやんちゃ坊主にその学年の終業式の後、たまたま廊下で会った時、英語の時間に使う呼び名のMS.○○と呼ばれた。それを聞いていたその生徒の先輩が講師だった私の事を知らなくて「なんでそんな風に呼ぶんや」と彼をからかった。すると彼が言った「おれの先生やもん」私はほんと泣きそうだった。彼が1年経った今、おれの先生と言ってくれたんだから。もちろん、失敗ばかりの先生なので、生徒の応援がいつもささえだった。本当に可愛かった。すべての生徒に同じだけの心を注ぎたいと願った。そんな時の自分をこの「めだか」は久々に思い出させてくれた。この時の思い出とともにまた別の思い出も重なる「正夢」の詩は今夜も私を泣かせてくれる。
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