HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

日本の政治と音楽のゆくえ

2010年09月19日 | 邦楽
今日本にはカリスマがいない。
そんな気がする。

日本のトップもがんばってくれるだろうけれど
そこに「何かを変えてくれるんじゃないか?」っていう
風はまだ感じられない。

何をどうしたら景気が回復して
豊かな、皆がやる気がでるような日本になっていくのか。

新幹線の技術が果たしてアメリカに選ばれるのか
日本のいろいろな高度な技術が中国などに流れるのを
防ぐのはどうしたらいいのかとか


実際はそんな次元よりもっと深刻な気もする。

リアルな10代の子ども達を見ろよ!って話。

彼らをしっかり育てないともうダメだ。

彼らをとりまく環境はある意味最悪で
夢や希望なんてもんはどこか端っこに追いやっている。

ある意味、あのこだわり屋さんの「さかな君」みたいな
子どもがいっぱいでてくると、日本はよくなるかもしれない。
ひとつの好きなことに目をキラキラさせる子どもをひとりでも
多く育てる。そうするとすごい技術や発見や発明が生まれると思う。

それには親や周りの大人が大事なんだ。
いろいろな興味や知識をバランスよく持っている大人。

ブランドだけを追いかける大人
おいしいレストランばかり追いかける大人
流行の音楽しか聴かない大人
携帯小説ばかり読む大人

政治経済からファッション、嵐、ワンピースやリボーンなどのアニメとかまで
どの分野にもバランスよく対応できるくらいの
容量のある大人をあなたの周りでどれくらい
見つけることができるだろう?


ディスカバリーチャンネル、ディズニーチャンネルを見てるけど
吉本新喜劇も見ているような人ってどれくらいいるだろう?

そういう大人と接することができる子どもには
いろんな世界を見せることができて、その中には
たくさんの選択肢や夢があって、

勉強だって、歴史を楽しく勉強出来るチャンスも
そういう大人と接したら出てくるだろう。

もっと、大人が心を広げないと
子どもが危ないよ。


音楽だって、今はファストフード化してて
薄っぺらなダウンロード音楽が耳を腐らせている。

正直、私が子どもの頃はレコードで途中からCDになった。
たまたまある精密機器の会社でCDの音っていうのを
そんな過渡期に聴かせてもらうチャンスがあったんだけど

そのとき感じたのは

音が選別されちゃって交わり感が無くなってるっていうのが
最初の印象だった。

深みがあって、血が通っているような音はやっぱりレコードからしか
聴く事ができない気がした。もちろん、音はCDでは精密にどれも
しっかり聴けるんだけど、仕事分担がはっきりしているというか
絵でいうなら写実主義的な音。レコードは印象派的な音。
それは好みで好き嫌いは出るんだけれど、今のダウンロードの音は
その次元に行き着いてない。

どんなにミュージシャンが時間をかけて、音にこだわって
音を重ねて作っても、ダウンロードされる音は省略された音であって
すべてでないんだから。

CDを買って、しっかりステレオでいいヘッドホンで聴かないと
本当にミュージシャンが伝えたい音は知らずしまい。

今じゃおそらく、最初からダウンロード仕様で軽く作られている音楽も
あるだろうし、すぐにシングルが出るアーティストなんてそういう音楽だろうと
思っている。音にこだわって、アルバムが出るのが延期になったりする
アーティストの音楽こそCDで絶対に聴くべきだ。


大人たちももっと音楽を真剣に聴いて、10代の子に
いい音楽を聴かせてあげてよ。


いい音楽っていうのはどの時代になっても新鮮さを
失ってない音楽だ。

ビートルズ
クイーン
オアシス


これらのバンドは今でもいつでも新鮮で
初めて聞いた人の心を揺らすだろう?


日本では昔の音楽はあまりわかんないけれど
たとえば、井上陽水さんの音楽は今でも新鮮に思えるよね。

で、ELLEGARDENの音楽はやっぱりいつでも新鮮だ。
これこそ、ビートルズやクイーンに匹敵する日本の宝の音楽だと思う。

曲でいえば、いろいろあるけれど
Dragon Ashの「ファンタジスタ」はきっと永遠にかっこいいだろうし
レミオロメンの「粉雪」も確かに大衆化したけれども、すばらしい曲だと思う。

私個人としてはSIAM SHADEの「1/3の純情な感情」や
アジカンの「遥か彼方」もいつの時代聴いても心は揺らされ続けると思う。

もっと個人的に言えば

FoZZtoneの「音楽」と「ブランケット」
Jet Kellyの「楽園」
Jet Lily Star の「yes」

はみんなが聴かなかったら後悔する名曲だと思う。

今、私が期待しているのはサカナクションの山口さんだ。

彼はこの音楽業界を変えてくれる何かをもっている気がしてる。

Wikiでたまたま音楽会社のところに行ってしまったら
過去にその会社に所属してたアーティストっていう欄があった。

そこで「あ、このバンド契約切れたんだ。だから今あ~いう活動してるんだ。」
とかわかって、なんか悲しかった。

音楽業界の不況はもちろんレコード会社の懐も苦しめるから
売れない音楽は切られていく。

売れない音楽すなわち悪い音楽は成りたたない。

いい音楽なのにセールスが伴わないのはいっぱいあって
どうして売れないのか


それは聴く側の耳と環境のせいなんだ。


ダウンロードミュージックにより安物音楽に毒されてしまって
まるでマクドナルドチルドレンのように、もうそこから
逃れられなくなっているんだ。

そんな安物の音楽の歌詞は
感性を育ててくれるような言葉をもっていない。

そこには文学性も芸術性も何も無い。

サカナクションの山口さんはそんなところを打破しようと
している気がする。

芸術性のある言葉をセールスに乗せる方法。

アジカンのゴッチもいうように


感性を育てる言葉を音楽に乗せて伝える。
そして聴く人の心を育てる。

それが今音楽の政治と同じく日本をよくしていくための
必要な役割じゃないのかな?


流されずにポリシーを持っているミュージシャンが
もっともっと出て来て欲しい。






コメント
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