チケットに真田暎人(from UESA)って書いてあったんだけど
なんか初めてみた人だと(from USA)って見間違えて
へぇ~アメリカから来たんだって思うかな~なんて
妙なことが浮かんだ。
2011. 7.17(日)
大阪西天満のLIVEHOUSE D'にて
「BLUE SKY」っていうイベントに行って来た。
うめ地下のwhityなんて十数年?ぶりかもっというぐらいで
泉の広場ってまだ健在なんだとか思いながら、その店舗の
変わり具合に驚きながら(昔ウルフルズのトータス松本氏が
バイトしていたカレー屋さんを探したけれどわかんなかった。
まあ、昔の記憶の元でなので。)そのLIVEHOUSE D'に初めて行った。
このライブハウスへのアクセス方法の通り行ったけれど、
かなり大回りだ。でも、それが一番安全な道順なんだろうね。
だって、近道でいくとやばいところを通っていくことになるもの。
私からすると無法地帯(笑)的イメージのある場所がその近道の
場所にある気がするわけで(まあ、勝手に思っているだけですが)
近い方法がわかっていてもあえて遠回りしていく。
だって帰り道にもその安全っぽい道にもストリートガールかと
思うような呼びこみ姉さんたちが立ってたものね。
イギリスのシェフィールドを思い出したよ。
道の角という角にたつお姉さんたち。
イベントには
片山遼さん
キャラメルパッキング
そして真田暎人さん
チケットのand moreのところにあとひとり。
さて、
こじんまりしたライブハウスで
まあ、そのライブハウス自体にどうとかこうとか
述べるまでには至らないけれど、新しい場所だった。
イスが並べてあって、座って見るライブだった。
まあ、アコギ系ライブだとメンツを見ていて思ってたので
いつものロック系の用意では行かなかったけれど
エアコンが効き過ぎて寒いっていう人が多くて
かなりの人が羽織もので身体を包んでいた。
さて、片山遼さんはUESAとかヒデトさんのブログで
よく目にする名前であり、写真とかでも何度か登場されているけれど
初めて拝見した。ってことで私が誰かわかった人がいたりして。
そうです。あんな人が私です(笑)というのも初めての人
手を挙げてっていうのに正直に手をあげてしまったからね。
雰囲気、暎人さんに似てるなぁ~って思った。
全部で5曲をやってくれたんだけれど
本当は6曲用意されていたらしい。
途中で弦が切れてそれをつけかえるのに
時間がとられて、1曲減らさずをえなかったよう。
仕方が無いよね。突発的アクシデントだから。
その新しい弦はLIVEHOUSE D'に住む妖精の声が
裏からして、差し出されたものだけれど(笑)
実はキャラメルパッキングさんのものだったよう
(後で、キャラメルさんのリーダーさんが言ってた。)
で、話ながら立ったまま弦をきれいに替えられていて
その手際のよさが印象的だった。
私はいつも初めて見るアーティストの場合は
その人の楽器を見る。この人のクセだったり
この人の楽器への愛だったり、ちょっとした
性格だったりがそこから見えてくることがあるからだ。
片山さんの場合、サウンドホールの下の部分が
かなり削れていて、木の地肌が見えていた。
ホールの上の方にも傷はたくさんあったけれども
白っぽくなっていたのは下だけ。
そこに彼の音楽の年輪やどれだけそのギターを
奏でて来たかがわかるし、彼のくせも感じた。
たとえば、NICO Touches the Wallsの古村さんも
彼のギターにはそういう部分的に地肌が見えているところがあって
彼の弾き方のくせがそこにあるし、かなりの塗装がはげているにも
かかわらず、大事に弾き続けるところが私は好きなんだ。
愛情がそこにあるし、細美くんが使えなくなってもステージの横に
愛着があるギターを置いておくっていうのもわかるし、そういう
気持ちでギターを大事にしている人が好きだ。
regaというインストバンドのギターの人もそうだったなぁ~って
ふと思い出した。楽器を見ていると、その人が見える気がする。
あと片山さんはクリップ式チューナーをつけていて、
最近はこれをつけている人をよく見る。この間のタワレコの
インストアライブでの渡會さんもつけていた。
真田さんは足もとに置くチューナーだったけれど。
さて、話が飛び過ぎたけれど、片山さんの歌の中で
ちょっと変わった曲っていうのでやってくれた「翻弄」って
いう曲が印象に残った。まあ、多少はオリジナルラブ系な部分も
あるかもしれないけれど、でも最近では新しい感じがした。
ソロアーティストで結構パターンが決まっている曲を
よく聴く感じだったところにこの曲はなんだか
すごく新鮮に感じた。
どんなシチュエーションでこのメロディが出て来たのか
すごく興味がある。
他の曲もメロディアスな曲ですんなり入ってくる曲ばかりだった。
彼の詩を集中して聴いていたんだ。私が惹かれたり、心が拒否しない
歌っていうのは嘘がない歌なんだなってその時わかった。
というかその日、正確には昨日「あ、そうか。」ってわかったんだ。
私が好きになったり、惹かれたりする歌にはその作り手しか書けない
世界中探してもその人しか書けない言葉やフレーズがいっぱい詰まっている
歌であるということが分かった気がした。
そこに私は「本物」を感じるんだ。
以前、ファンモンが好きじゃないということをブログに書いたけれど
それを見事に証明してくれたのがマキシマム・ザ・ホルモンで
私の思いをそのままPVにまでしてくれたわけで。
そうなんだよ。だれでもやれちゃうんだよ。あの程度はって。
そうじゃなくて、
あなたしか出来ない歌。
あなたしか歌えない言葉。
それを私はいつもきっと音楽に求めているんだね。
だから、誰もが使う「好き」「I love you」でも深く伝えられる人は
その周囲にある言葉がその人だけの言葉だからなんだ。
ありふれた、使い古された言葉だらけで歌われた歌に
何を感じろっていうの?って感じだ。
今回のライブの一番バッターの人がそれだった。
それ以上のことは触れないけれど。
その人の曲で唯一心に触れたのはその人だけしか
知り得ない、体験しえない事を歌にしたという歌だけだった。
やっぱりそうなんだ。その人だけのものだから深みをもって
人を感動させるんだって。
同じ気持ちを分かち合うために簡単なよく知る言葉を使うのがいいと思うのは
間違いだと最近よく思う。というか、聴き手をバカにしているの?って
思うことも多々ある。難しい言葉はわかんないだろう?みたいな。
10代の前半の子だって60代の人だって言葉がよく使われていないものであっても
本物はどこかで本物同士が重なりあって、違う状況でも心を通わせることができるんだ。
あなただけの言葉は人を動かすんだ。
この世にはあふれんばかりの言葉がある。
特に日本語にはいろんな表現方法がある。
だって、英語ではa pencilとかan appleとか a bookそしてa carなんて
aかanさえつけとけばいいものも、日本語にすると一本の鉛筆、
一個の林檎、一冊の本、一台の車っていうようにすべて違う。
これってすごくない?日本語を勉強する海外の方は大変だと思うけれど。
だから、こういう日本語をいっぱい見つけて歌に織り込んでいる人を
見つけるとうれしくなる。
で,今回初めて出会った片山遼さんもそういう人だと思って
ちょっとうれしくなった。
だって,♪上り列車3両編成
とか ♪あと10分眠ろう
とか ♪枯れないサイネリア(って花を私は初めて知った。)
とか ♪心拍数も嘘つけないかなぁ
なんて絶対に彼しか書けないと思う。
そういうところが心に引っ掛かって行くんだろうね。
で、片山さんの話が長くなったけれど、
彼の次はキャラメルパッキングという2人組が登場。
なんでも韓国でライブするらしい。すごいね。
リーダーはどこか中学校の体育の先生風だったけれど
太郎さんというギターの方のトークが好きだった。
おもしろいトークでも単なるギャグ連発やどうでもいいことを
こねくりまわすのは好きじゃないんだけれど、彼のように
なんていうのかな、イマジネーションから派生するおもしろさは
私のツボにはまる。ワカメとかね(笑)
音楽は好きかどうかは別にして、見るものを引き込んで行くパワーを
感じた。あえていうなら、意外と中高生に受けそうな音楽だ。
いい意味でね。今時の中高生を味方につけると強いからね。
結構このユニットのファンの方がたくさん来ていた気がする。
で、どのファンの方かわかんないけれど、アーティストが
笑わしている時じゃないときに笑ったりするのはちょっとどうかと
思った。なんか失礼じゃないかと。
さて、やっとここで私がこの日、メインで見に来た
真田暎人氏の話をしよう。
かなり久しぶりなので、どんな曲が聴けるのかすごく楽しみだった。
前日、前々日はUESAで大阪でライブがあったけれども
仕事の関係もあり,今回は真田氏のライブが見れただけでも
本当によかったと思っている。
セットリストは
時間を止めて
宇宙のロック
なりたいものに私はなる
parade
星のリンダ
17才
空に風、声は羽根
孤独の星
en) yes
ただ、アンコールも続けてやっちゃったけれどね。
真田さんの歌を聴いていると安心できるのは
本物だといつも感じられるからだ。
彼しか書けない歌が絶対にそこにあるから。
彼の歌には空と海がいっぱい出てくる
魚と星がいっぱい出てくる。
ここで思うのは彼はやっぱり
細美君の言うスーパーノヴァの大爆発により
できた星屑で出来た地球に生まれた人間であるから
宇宙をいつもなつかしく見ている人のひとりだということ。
そして、その人間は海がまず出来て、その海から生まれたという
説もあるから、実は彼は宇宙の記憶と海の記憶をいまだに持ってるんじゃないかなと
思うぐらいに彼の歌には宇宙のことや海のことが出てくる。
彼は昨日のMCでラーメン屋さんの店主さんのことを話した。
なんでも「ごめんね。」ってつける人らしい。
「いらっしゃいませ。ごめんね。」って感じで。
そのMCのあとで「なりたいものに私はなる。」をやって
そこに「ごめんね」って出て来たときは
さすがに吹きそうになった。しっとりした曲なのに。
だめだね。ここにそのMCをひきずるのは。
でも、これからしばらくは思い出しそうだ。
その「なりたいものに私はなる。」は初めて聞けたのでよかった。
思っていた感じとはちょっと違ったけれど、すてきな曲だった。
「parade」を久しぶりに聴いた。
やっぱり心に滲みる曲だ。
聴いているとそこに映像が浮かんで
都会の交差点の空気感を思い出す。
♪誰もが同じように泣きながら生まれたね
今夜、振り出しに戻っただけ
このフレーズがほんと心に響く。
なんて優しい言葉だろうって。
「星のリンダ」のアレンジにはちょっと驚いた。
ここまで変えるには何か意図があるのだろうか?
おそらく、UESAでもbye bye circusでもやる曲だから
ソロバージョンを新たに考えたのかもしれない。
でも、ちょっとあとひと味何かがほしい気がした。
私たちのように最初の「星のリンダ」を知っている人には
その曲の良さを知っているからそのアレンジの部分でも
わかるけれど、初めての人には「?」な部分があると思う。
よく知る曲ほど陥る感じのするアレンジのような気がした。
何がひと味いるのかどうかはわからない。
塩加減かしょうゆ加減かわかんないけれど
もうひとふんばりのギラつく味がほしい気がした。
まあ、もう一度聴いてみないとわかんないかもしれないけれど。
「17才」もやってくれてうれしかった。
この曲も大好きなんだけれど、これもアレンジされていたね。
これはこんな感じかなって思った。
そして、そして
「空に風、声は羽根」が聴けてほんとうに幸せだった。
Jet Kelly時代の曲を聴くと
どうしてより安心してしまうんだろう?
まるでお母さんのおなかにいることを
思い出す赤ちゃんのように
泣いている子も泣き止むようなそんな感じだ。
「孤独の星」はこれからはbye bye circusでメインで
やっていくのかな?この曲もとても素晴らしい曲だと思っている。
これでラストだったんだけれど、
「もう一曲続けてもいい?」って感じで
「アンコールなしで。」って続けてやってくれたのが
「yes」
大好きな曲。
これを聴きたいと思っていたので
聴けて本当によかった。
「なんとかなんとかなんとか」って言ったら
「イエスイエスイエス」と言ってと
最初、始める前に彼が旋律つけて言ったときに
あ~yesやってくれる!って思って報われた気がした。
何に報われたか?よくわからないけれど
そう思った。
あっという間にライブは終わった。
まさに時間を止めてって感じだよね。
また、いつライブ見に行けるかわかんない。
でも、どこかであなたが歌い続けていてくれたなら
それで幸せだ。
そして、なんだかいつの間にかあなたから
もらった歌という宝石がたくさん私の心の
大事な箱にしまわれているんだなって
改めて感じた夜でもあった。
なんか初めてみた人だと(from USA)って見間違えて
へぇ~アメリカから来たんだって思うかな~なんて
妙なことが浮かんだ。
2011. 7.17(日)
大阪西天満のLIVEHOUSE D'にて
「BLUE SKY」っていうイベントに行って来た。
うめ地下のwhityなんて十数年?ぶりかもっというぐらいで
泉の広場ってまだ健在なんだとか思いながら、その店舗の
変わり具合に驚きながら(昔ウルフルズのトータス松本氏が
バイトしていたカレー屋さんを探したけれどわかんなかった。
まあ、昔の記憶の元でなので。)そのLIVEHOUSE D'に初めて行った。
このライブハウスへのアクセス方法の通り行ったけれど、
かなり大回りだ。でも、それが一番安全な道順なんだろうね。
だって、近道でいくとやばいところを通っていくことになるもの。
私からすると無法地帯(笑)的イメージのある場所がその近道の
場所にある気がするわけで(まあ、勝手に思っているだけですが)
近い方法がわかっていてもあえて遠回りしていく。
だって帰り道にもその安全っぽい道にもストリートガールかと
思うような呼びこみ姉さんたちが立ってたものね。
イギリスのシェフィールドを思い出したよ。
道の角という角にたつお姉さんたち。
イベントには
片山遼さん
キャラメルパッキング
そして真田暎人さん
チケットのand moreのところにあとひとり。
さて、
こじんまりしたライブハウスで
まあ、そのライブハウス自体にどうとかこうとか
述べるまでには至らないけれど、新しい場所だった。
イスが並べてあって、座って見るライブだった。
まあ、アコギ系ライブだとメンツを見ていて思ってたので
いつものロック系の用意では行かなかったけれど
エアコンが効き過ぎて寒いっていう人が多くて
かなりの人が羽織もので身体を包んでいた。
さて、片山遼さんはUESAとかヒデトさんのブログで
よく目にする名前であり、写真とかでも何度か登場されているけれど
初めて拝見した。ってことで私が誰かわかった人がいたりして。
そうです。あんな人が私です(笑)というのも初めての人
手を挙げてっていうのに正直に手をあげてしまったからね。
雰囲気、暎人さんに似てるなぁ~って思った。
全部で5曲をやってくれたんだけれど
本当は6曲用意されていたらしい。
途中で弦が切れてそれをつけかえるのに
時間がとられて、1曲減らさずをえなかったよう。
仕方が無いよね。突発的アクシデントだから。
その新しい弦はLIVEHOUSE D'に住む妖精の声が
裏からして、差し出されたものだけれど(笑)
実はキャラメルパッキングさんのものだったよう
(後で、キャラメルさんのリーダーさんが言ってた。)
で、話ながら立ったまま弦をきれいに替えられていて
その手際のよさが印象的だった。
私はいつも初めて見るアーティストの場合は
その人の楽器を見る。この人のクセだったり
この人の楽器への愛だったり、ちょっとした
性格だったりがそこから見えてくることがあるからだ。
片山さんの場合、サウンドホールの下の部分が
かなり削れていて、木の地肌が見えていた。
ホールの上の方にも傷はたくさんあったけれども
白っぽくなっていたのは下だけ。
そこに彼の音楽の年輪やどれだけそのギターを
奏でて来たかがわかるし、彼のくせも感じた。
たとえば、NICO Touches the Wallsの古村さんも
彼のギターにはそういう部分的に地肌が見えているところがあって
彼の弾き方のくせがそこにあるし、かなりの塗装がはげているにも
かかわらず、大事に弾き続けるところが私は好きなんだ。
愛情がそこにあるし、細美くんが使えなくなってもステージの横に
愛着があるギターを置いておくっていうのもわかるし、そういう
気持ちでギターを大事にしている人が好きだ。
regaというインストバンドのギターの人もそうだったなぁ~って
ふと思い出した。楽器を見ていると、その人が見える気がする。
あと片山さんはクリップ式チューナーをつけていて、
最近はこれをつけている人をよく見る。この間のタワレコの
インストアライブでの渡會さんもつけていた。
真田さんは足もとに置くチューナーだったけれど。
さて、話が飛び過ぎたけれど、片山さんの歌の中で
ちょっと変わった曲っていうのでやってくれた「翻弄」って
いう曲が印象に残った。まあ、多少はオリジナルラブ系な部分も
あるかもしれないけれど、でも最近では新しい感じがした。
ソロアーティストで結構パターンが決まっている曲を
よく聴く感じだったところにこの曲はなんだか
すごく新鮮に感じた。
どんなシチュエーションでこのメロディが出て来たのか
すごく興味がある。
他の曲もメロディアスな曲ですんなり入ってくる曲ばかりだった。
彼の詩を集中して聴いていたんだ。私が惹かれたり、心が拒否しない
歌っていうのは嘘がない歌なんだなってその時わかった。
というかその日、正確には昨日「あ、そうか。」ってわかったんだ。
私が好きになったり、惹かれたりする歌にはその作り手しか書けない
世界中探してもその人しか書けない言葉やフレーズがいっぱい詰まっている
歌であるということが分かった気がした。
そこに私は「本物」を感じるんだ。
以前、ファンモンが好きじゃないということをブログに書いたけれど
それを見事に証明してくれたのがマキシマム・ザ・ホルモンで
私の思いをそのままPVにまでしてくれたわけで。
そうなんだよ。だれでもやれちゃうんだよ。あの程度はって。
そうじゃなくて、
あなたしか出来ない歌。
あなたしか歌えない言葉。
それを私はいつもきっと音楽に求めているんだね。
だから、誰もが使う「好き」「I love you」でも深く伝えられる人は
その周囲にある言葉がその人だけの言葉だからなんだ。
ありふれた、使い古された言葉だらけで歌われた歌に
何を感じろっていうの?って感じだ。
今回のライブの一番バッターの人がそれだった。
それ以上のことは触れないけれど。
その人の曲で唯一心に触れたのはその人だけしか
知り得ない、体験しえない事を歌にしたという歌だけだった。
やっぱりそうなんだ。その人だけのものだから深みをもって
人を感動させるんだって。
同じ気持ちを分かち合うために簡単なよく知る言葉を使うのがいいと思うのは
間違いだと最近よく思う。というか、聴き手をバカにしているの?って
思うことも多々ある。難しい言葉はわかんないだろう?みたいな。
10代の前半の子だって60代の人だって言葉がよく使われていないものであっても
本物はどこかで本物同士が重なりあって、違う状況でも心を通わせることができるんだ。
あなただけの言葉は人を動かすんだ。
この世にはあふれんばかりの言葉がある。
特に日本語にはいろんな表現方法がある。
だって、英語ではa pencilとかan appleとか a bookそしてa carなんて
aかanさえつけとけばいいものも、日本語にすると一本の鉛筆、
一個の林檎、一冊の本、一台の車っていうようにすべて違う。
これってすごくない?日本語を勉強する海外の方は大変だと思うけれど。
だから、こういう日本語をいっぱい見つけて歌に織り込んでいる人を
見つけるとうれしくなる。
で,今回初めて出会った片山遼さんもそういう人だと思って
ちょっとうれしくなった。
だって,♪上り列車3両編成
とか ♪あと10分眠ろう
とか ♪枯れないサイネリア(って花を私は初めて知った。)
とか ♪心拍数も嘘つけないかなぁ
なんて絶対に彼しか書けないと思う。
そういうところが心に引っ掛かって行くんだろうね。
で、片山さんの話が長くなったけれど、
彼の次はキャラメルパッキングという2人組が登場。
なんでも韓国でライブするらしい。すごいね。
リーダーはどこか中学校の体育の先生風だったけれど
太郎さんというギターの方のトークが好きだった。
おもしろいトークでも単なるギャグ連発やどうでもいいことを
こねくりまわすのは好きじゃないんだけれど、彼のように
なんていうのかな、イマジネーションから派生するおもしろさは
私のツボにはまる。ワカメとかね(笑)
音楽は好きかどうかは別にして、見るものを引き込んで行くパワーを
感じた。あえていうなら、意外と中高生に受けそうな音楽だ。
いい意味でね。今時の中高生を味方につけると強いからね。
結構このユニットのファンの方がたくさん来ていた気がする。
で、どのファンの方かわかんないけれど、アーティストが
笑わしている時じゃないときに笑ったりするのはちょっとどうかと
思った。なんか失礼じゃないかと。
さて、やっとここで私がこの日、メインで見に来た
真田暎人氏の話をしよう。
かなり久しぶりなので、どんな曲が聴けるのかすごく楽しみだった。
前日、前々日はUESAで大阪でライブがあったけれども
仕事の関係もあり,今回は真田氏のライブが見れただけでも
本当によかったと思っている。
セットリストは
時間を止めて
宇宙のロック
なりたいものに私はなる
parade
星のリンダ
17才
空に風、声は羽根
孤独の星
en) yes
ただ、アンコールも続けてやっちゃったけれどね。
真田さんの歌を聴いていると安心できるのは
本物だといつも感じられるからだ。
彼しか書けない歌が絶対にそこにあるから。
彼の歌には空と海がいっぱい出てくる
魚と星がいっぱい出てくる。
ここで思うのは彼はやっぱり
細美君の言うスーパーノヴァの大爆発により
できた星屑で出来た地球に生まれた人間であるから
宇宙をいつもなつかしく見ている人のひとりだということ。
そして、その人間は海がまず出来て、その海から生まれたという
説もあるから、実は彼は宇宙の記憶と海の記憶をいまだに持ってるんじゃないかなと
思うぐらいに彼の歌には宇宙のことや海のことが出てくる。
彼は昨日のMCでラーメン屋さんの店主さんのことを話した。
なんでも「ごめんね。」ってつける人らしい。
「いらっしゃいませ。ごめんね。」って感じで。
そのMCのあとで「なりたいものに私はなる。」をやって
そこに「ごめんね」って出て来たときは
さすがに吹きそうになった。しっとりした曲なのに。
だめだね。ここにそのMCをひきずるのは。
でも、これからしばらくは思い出しそうだ。
その「なりたいものに私はなる。」は初めて聞けたのでよかった。
思っていた感じとはちょっと違ったけれど、すてきな曲だった。
「parade」を久しぶりに聴いた。
やっぱり心に滲みる曲だ。
聴いているとそこに映像が浮かんで
都会の交差点の空気感を思い出す。
♪誰もが同じように泣きながら生まれたね
今夜、振り出しに戻っただけ
このフレーズがほんと心に響く。
なんて優しい言葉だろうって。
「星のリンダ」のアレンジにはちょっと驚いた。
ここまで変えるには何か意図があるのだろうか?
おそらく、UESAでもbye bye circusでもやる曲だから
ソロバージョンを新たに考えたのかもしれない。
でも、ちょっとあとひと味何かがほしい気がした。
私たちのように最初の「星のリンダ」を知っている人には
その曲の良さを知っているからそのアレンジの部分でも
わかるけれど、初めての人には「?」な部分があると思う。
よく知る曲ほど陥る感じのするアレンジのような気がした。
何がひと味いるのかどうかはわからない。
塩加減かしょうゆ加減かわかんないけれど
もうひとふんばりのギラつく味がほしい気がした。
まあ、もう一度聴いてみないとわかんないかもしれないけれど。
「17才」もやってくれてうれしかった。
この曲も大好きなんだけれど、これもアレンジされていたね。
これはこんな感じかなって思った。
そして、そして
「空に風、声は羽根」が聴けてほんとうに幸せだった。
Jet Kelly時代の曲を聴くと
どうしてより安心してしまうんだろう?
まるでお母さんのおなかにいることを
思い出す赤ちゃんのように
泣いている子も泣き止むようなそんな感じだ。
「孤独の星」はこれからはbye bye circusでメインで
やっていくのかな?この曲もとても素晴らしい曲だと思っている。
これでラストだったんだけれど、
「もう一曲続けてもいい?」って感じで
「アンコールなしで。」って続けてやってくれたのが
「yes」
大好きな曲。
これを聴きたいと思っていたので
聴けて本当によかった。
「なんとかなんとかなんとか」って言ったら
「イエスイエスイエス」と言ってと
最初、始める前に彼が旋律つけて言ったときに
あ~yesやってくれる!って思って報われた気がした。
何に報われたか?よくわからないけれど
そう思った。
あっという間にライブは終わった。
まさに時間を止めてって感じだよね。
また、いつライブ見に行けるかわかんない。
でも、どこかであなたが歌い続けていてくれたなら
それで幸せだ。
そして、なんだかいつの間にかあなたから
もらった歌という宝石がたくさん私の心の
大事な箱にしまわれているんだなって
改めて感じた夜でもあった。