HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

ひとつに繋げること

2011年10月16日 | 細美武士/the HIATUS
震災から約7ヶ月経った。
まだまだいろいろな場所でいろいろな人が
想像もできないような苦しみを感じていらして
身体もヘトヘトかもしれない。

でも、そんな中でも前へ前へ1分1秒でも
進んで行こうをされているのが
感じられることがある。

もうライブなんてできないんじゃないかと
思っていた場所でいろいろなライブが
行われ、そこに集まった人とアーティストが
心を繋げる。きっとそれは今まで以上に
強い絆で繋がったんだろうなと想像する。

私はアーティストというのはどこか
ふつうの人の倍かそれ以上の感受性をもっていて
だから、まだ起きる事等想像してない時に
本能で感じ取る力があるんじゃないかと思うんだ。

the HIATUSの「西門の昧爽」の歌詞を聴いていると
なんかすごく東北の震災後にリンクして行く。
でも、そこには希望があって
それは大げさな感じでなく
無理矢理な感じでなくて
それでも背中を押してくれる感じで
心に響いてくる。

この曲は細美さんがギター1本で
復興のためのチャリティイベントなどで
いつも歌ってくれる。

これはなんだか神様が彼に
この歌で人を癒しなさいと告げたのかなと
最初から彼にそういう使命を与えたのかなとすら
思えてくる。

なんか泣き笑いしてしまいそうな曲なんだ。
泣いているけれど、笑わないといけないなと
思っちゃう歌と言うか。

震災後、もう復活しないんじゃないかと
思われた大物バンドがたくさん復活した。

AIR JAMが開催され、ハイスタが復活した瞬間。
みんなは何を思ったんだろう?

SIAM SHADEが復活し、それが一時期であったとしても
そんなこと誰が最近まで想像できただろうか?

そして、細美くんがmake a wishを歌ってくれるって
誰が想像した?

震災はいろいろなものを引き裂いた。
でも、その後に強力な吸引力で
人と人を繋げて行った。

バラバラだった人たちの心や状況を
ひとつにどんどん繋げて行った。
日本はもちろん、世界をも繋げて行った。

それぞれが自分や家族をもう一度ふりかえることができた。
何が一番大事かを確認することができた。

命を失った多くの人たちのために
これからはみんなが幸せに向かっていかないと
いけないんだと本当に思う。

私はまだ震災後細美さんに会えていない。
どれだけ会いたかったか。
どれだけ生の彼の声を聴きたかったか。

やっと今週末彼に会えると思うだけで
泣きそうになるよ。

今週も仕事はいつもの倍以上に忙しい。
それこそ胃が痛くなるような事だらけだ。

だけど、彼の歌がまた聴けるかと思うと
ほんと生きてるって素晴らしいなって
思う。

私は細美さんはもちろんのこと
いろんなアーティストさんから
歌や言葉で「命」のエンジンを
かけ続けていられる。

たとえば、FoZZtoneの渡會さんや
bye bye circusの真田さんや
ほんと素晴らしいアーティストの皆さんに
「生きる」力をもらい続けている。

音楽の力を誰になんと言われようが
全身全霊で信じてる。



コメント (5)
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残響リファレンス

2011年10月16日 | ONE OK ROCK
ONE OK ROCKの新作も期待どおりのものだった。
私は初回限定の橋本累さんの撮ったブックレット付きのを買ったんだけれど
塁さんらしく、ONE OK ROCKの写真集というよりはNEW YORKの写真集という
感じだった。でも、それが余計にONE OK ROCKを感じさせてくれて
素敵な写真集だと思った。もともといかにも「この人かっこいいでしょ。」みたいに
どこかのアイドルのように撮られた写真は好きじゃない。
風景にふと溶け込むように写っているようなアーティスト写真が好きだ。
その人とそこの町や国の空気感が詰まっているような写真が素敵だと思っている。
その方がリアルなんだよね。ドキュメンタリー映画のようで。

私はMusic Videoでも町の風景や空気感が漂うものが好きだ。
反対に超創作的な感じも好きだ。中途半端に登場人物が映画もどきなことを
しつつも、それが深くないMVは好きじゃない。映画的にやるなら
徹底的にやってほしいのに予算の関係か安っぽいものが多い気がする。
それなら、もう徹底的にミュージシャンだけしか映さないものや
演奏風景しか映さないものの方が好きだ。

ちょっと話がそれたけれど、
そんな素敵な写真を撮る塁さんのイベント「サウンドシューター」で
初めてONE OK ROCKのライブを見たんだ。
もちろん、それを見る前から音楽聴いてて、いいなぁ~って思って
CDも買ってたけれど、実際にライブ見るとまだ年齢的に若いのに
すごい力をもっているバンドだな~ってほんと鳥肌が立った。

私はアメリカのバンドMy Chemical Romanceが大好きなんだけれど
彼らの歌を最初に聴いたときに思い浮かんだのはこのマイケミだった。
実際、彼らのmy spaceを見たら、影響を受けたアーティストのひとつに
このマイケミが入っていた。

決して真似ではなく、彼らの要素を上手く取り入れて、それを日本語で
表現出来る力はほんとすごいと思う。
マイケミ自体すごいバンドだから、それに負けないぐらいのボーカル力と
演奏力と曲の力を持つバンドってそう探してもいないから。

「サウンドシューター」の時、アメリカ村にふつうに彼らが歩いていて
まさに目の前を歩いてたんだけれど、結構小柄なんだよね。
それなのにステージにあがるとビッグな感じがする。
それは歌のもつ力と表現力なんだと思う。

今回の「残響リファレンス」は以前のアルバムより
さらにいろんなものがそぎ落とされて、よりひとつひとつが
明確に聞こえる感じがした。ある意味濃厚になったのかもしれない。

「C.h.a.o.s.m.y.t.h」の歌詞はすごく心に響くし
この歌詞はもしかしたら震災後の多くの人びとに対する気持ちが
込められているのかなと思った。

私はまだ彼らのアルバムに関するインタビューとか読んでいないので
ぜんぜん違うかもしれないけれど、私はそう感じたんだ。

「Let's take it someday」はやっぱり震災後の音楽家としての
彼らの意思が溢れた曲だと思った。そして、すべての人への
彼らの願いだと思った。なんて素敵な歌なんだろう。

「Pierce」はキーボードから入るバラードだ。なんか
ふとマイケル・ジャクソンを思い出した。英語詩から
自然に日本語詩に、そしてまた英語詩になるTakaの歌は
ほんとうに生まれながらのセンスだと思う。

こんなに自然に言語と言語を繋ぎ合わせられるって
ある意味ワールドワイドな人なのかもしれない。

実際彼らの曲を聴いているとふつうに海外で
流れていても違和感がない気がする。

この曲も聴いていてなんか心の奥の奥を熱くさせる。

先にシングルカットされた「Re:make」は
やっぱり彼ららしい曲だと思う。
疾走感がたまらない。

彼らにはマイケミ的要素とSIAM SHADE的要素があって
そこが両方ファンの私には「やっと出て来た次世代」って
感じでうれしかったりする。

すべての曲について書きたいけれど
そうなるとすごいことになりそうなので
とりあえず、このあたりで。

あ、最後のシークレットトラックがおもしろかった。
次回作もかなり期待できそうで、ワクワクする。


コメント (2)
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