HAVE A NICE DAY!

徒然なるままに特に音楽の話を中心にあーだこーだと書き連ねます。

大きな木の下で

2005年06月10日 | 音楽・映画・本
遠藤一馬のライブがあるとお知らせが来た。そう元SIAM SHADEのもう一人のギタリストであり、もう一人のボーカリストであった一馬だ。5人というメンバーの中で一馬のポジションはとても微妙なポジションだった。というのも、もとはボーカルの栄喜が辞めるということで探したボーカリストだったからだ。でも、結局、栄喜は辞めずに一馬もそのままいることになり、SIAM SHADEが誕生したわけだ。でも、実はこの一馬はなかなかのメロディメーカーで、いい曲をいっぱい書いている。SIAM SHADEですごかったのは栄喜、DAITA、そして一馬と3人のメロディメーカーがいて、詩人が揃っていたということだ。しかも演奏技術もかなりのものだったことだ。

実際に見た彼らのライブはすばらしかった。各パートごとに見せ場というか一人舞台があって、一人でも十分に観客を楽しませる力をもっていた。ドラムの淳士の驚くべきソロの場面、DAITAの華麗なギター一人舞台。一馬のダンシングギターとソロボーカルの舞台(実家がダンス教室を開いているだけあって、彼はダンスが上手い・笑)なっちんのどかんとくるベースの土壇場。目の前1メートルもあるかというところで見た彼のベースすごかった。栄喜は実はキーボードも弾けるし、もちろんギターも弾く。とにかく、5人ともが音楽的厚みのあるバンドだった。

彼らが解散して、それぞれ音楽活動はしているし、相変わらずチケットはソールドアウトのようだ。でも、日本にはもうSIAM SHADEのようなバンドは出てこないのだろうか?ハードロックで日本語詩でベスト5に曲を入れられるようなバンド・・・

私は『SIAM SHADE2』に入っている「大きな木の下で」という曲が好きだ。これは各パートがなんかすごく平等にでてくる曲にも思える。ツインボーカルで、心に響く名曲だ。残念ながら私は結局生でこの曲を聞かせてもらえなかったけど、解散ライブのDVDには入っているのでそれが救いだ。

やっぱり、私の中で日本のバンドとしてSIAM SHADEはスペシャルだ。何度聞き直してもあきることはなく、むしろまた一層好きになる。

彼らの曲で有名なのは「1/3の純情な感情」で(アニメ「るろうに剣心」のエンディングでもある)SIAM SHADEという名は知っていたけど実はこの曲が最初に聴いた曲だった。というかPVで見てそれで聴いたのが最初だったから2重にインパクトがあった。(その時はアニメに使われているって知らなかった)なにせ、長髪のヘビメタ系のお兄さんたちの中にジェネレーションX(ニューヨークパンクのバンドの1つ)のビリー・アイドルみたいなやつが歌っているんだもの。そのアンバランスさが妙に残って、しかも曲がすごくよくて。でも、そこで終わりになる時もあるけど、彼らとの出会いというのは立続けに訪れる。たまたま別のCDを見に入ったタワーレコードにリリースしたばかりの彼らの4番目のアルバムが入り口近くにディスプレイされていた。そして、そのジャケット写真が私が好きなカメラマン管野氏によるもので、そこに惹き付けられる。しかもそのアルバムには「1/3の純情な感情」が入っている。どんな曲を他にやるのかも知らず、えいっと買った。そしたら一曲目からノックダウン。それは「DEAR・・・」という栄喜がファンに向けて歌った曲。それからもうすべて大好きになった。あまりに感動して、まだメンバーの顔と名前すら一致して無い時に唯一一致する栄喜にその感動を伝えるべく生まれて初のファンレターなるものを書くと、またなんと返事が・・・。完全にまいった(笑)しかもちゃんと便せん一枚に丁寧にきれいな字でいろいろ書いてくださっていた。「1/3の・・・」が大ヒット中だった時なのに、ほんとにファンを大事にしてくれる人なんだと思った。まあ、このあたりのことは以前もこのブログで書いたからくりかえしになってしまっているけど、とにかくいいバンドだった。

もう絶対に再結成はありえないとは思うけど、彼らの曲を聴いたことがない人には是非聴いてもらいたいな。

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