寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

父の日に思い出したこと

2015年06月21日 19時08分45秒 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は父の日だそうです。日頃忙しい娘が父の日は他にやる

ことがあるので少し早いけどといいながら、私の寿司好きを知っ

ていて寿司をご馳走してくれた。嬉しいことですね。

 私の父は読書好きで時代小説を非常にたくさん読んでいまし

た。仕事は腕の良い飾り職人でした。私の学生時代昭和30年

代後半頃に、帯留めを毎月3~4本造っていた。工賃(収入)は

帯留め1本が当時4万円だったので10数万円の収入があった。

当時の新人公務員の年収が約25万円くらいだったので、相当

の収入があったようですね。

 学生の私は、授業料の他に毎月3千円の小遣いをもらってま

した。当時私は長期休期間に製薬会社の下請け工場で1ヶ月間

朝8時から18時まで更に2時間の残業をして約1万円もらった。

1万円はかなり使い出がありましたよ。何しろ国電(現JR)の初乗

りは10円でした。そして100Km当たり240円でした。そば屋の

もり・かけそばが25円でしたからね。

 話がそれてしまいました。

 父は実直な人で熱心に仕事をしていましたね。製品は主として甥

の卸商店に納めていました。父の製品は非常に人気がありよく売

れたそうです。それで父の仕事は75,6才頃まで続けていました。

 脳梗塞を発病後は私の家で療養しゆっくり休んでくれました。

 父はよく昔話をしてくれました。落語と映画をこよなく愛し、いつも

は母と2人で仕事の夕食を済ませてからナイトショウを見に行きま

した。そんな父を父の晩年の歳になって懐かしく思い出しました。