寓居人の独言

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消費税増税と事務処理異聞

2015年09月14日 22時17分46秒 | 日記・エッセイ・コラム

 現在の消費税が10%に増額される時期が迫ってきた。

そんな中幸いというかどうか分からないが、日常生活の

飲食物(一部除外品もあるようですが)に限って消費税

を8%にするという。

 しかし、この消費税8%分の徴収方法に関して財務省

は複雑な方法を提案しており、財務大臣に至っては店

で2種類の税額を徴収するのは「めんどくさい」とのたま

わった。これには驚きましたね。職務を行うのに「めんど

くさい」とは何事ですか。

  一方来年の参議院議員選挙を控えて与党の中から

異論を唱えるものが出てきた。

 そのような「選挙を戦えない」などという議論は本質的

な問題ではないだろう。選挙になると選挙民にこびを売

るように選挙民寄りの意見を表明する。これもどうかと

思う。

 さて、飲食費に関する消費税をどう徴収するかという

ことである。それは至って簡単なことであると思う。消費

税を払う段階で8%というキーを一回押すだけですむ。

こんな簡単なことはないではないか。

 それを一度10%徴収して後から2%分を消費者の申

告によって還付する。申告書とレシートなどを付き合わ

せて正誤を確認して申告者に銀行振り込みなどによっ

て還付する。こんな、それこそ面倒くさいことをやるため

にどれほど担当者を増やさなければならないか、さら

にそのために必要な機器類の購入費用も莫大な金額

になると考えたことがあるのだろうか。

 以下は蛇足だが、うがった見方をすると消費者はレ

シートを無くしたりして申告をしない人がいるかも知れ

ない。するとその分を還付する必要がなくなるために

増収になるとか、現在は小売店の中には消費税をき

ちんと税務署へ納めていない店もあるというが、それ

がなくなるとさらに税収が増えると考えているのだろ

うか。これはある意味で納税の公平化につながるか

も知れない?

 私たちは、国民の義務として納税を拒むことはない。

だから政府・行政は集められた税金を無駄なく有効

に使ってほしい。