若い頃に無理をして仕事に励んできました(これは
どなたも同じですよね)。例えば、正月2日から冬休
みが終わる1月9日まで、ある研究所の共同利用で使
える分析装置を私1人で使えると言うことで連続昼夜
兼行で数百個の試料の測定をしました。疲れを癒やす
ためにそれこそ大食いをしました。正月というのはも
ちろん特例ですが、連続徹夜の仕事をするのは年間
数十回に及ぶ年がかなり長い間続きました。
40歳過ぎて初めて人間ドックを受けました。その
結果糖負荷検査をすると言われました。かなり濃いブ
ドウ糖を飲んで直後から30分後、1時間後、2時間
後、3時間後と血液検査をしました。その結果、血中
糖濃度の減少曲線が異常であると指摘されました。そ
のときすぐに医師に相談して生活習慣を変えればよか
ったのですが、忙しさのためにそうしなかったのです。
そして同じような生活が続きました。40歳代後半に
職場を変え、さらに50歳代半ばに別の大学へ転出し
ました。そこでようやく落ち着いた生活ができるよう
になりました。大食いはさすがにしなくなりましたが、
若い人と同じように食べていました。
ある年健康診断の結果に精密検査を受けるようにと
指導され、勤務地近くの病院で検査を受けました。そ
の結果治療を必要とする程度に進行した糖尿病だと言
われ、2週間の学習入院をすることになりました。こ
れはいい経験になり生活習慣を変えるキッカケになり
ましたが、長い時間をかけて身についた習慣を変え
ることは難しいことですね。
最近になって父の晩年と同じように胸や足腰などい
ろんなところがに痛みが出るようになりました。そし
て数ヶ月ほど前から胸のあたりが重く感じるようにな
ったので医師に相談しました。それで近くの市にある
病院で心臓の冠状血管の診断を受けることになったの
です。
冠状血管診断法はいろいろあるようですが、私の体
のことを考えて放射性タリウム化合物を使うガンマ線
診断法が選ばれました。検査は20分間ほどで済み、
2回目の検査を3時間後に行って終了になりました。
結果は30日に分かります。
私は今でも木刀の素振りをやったり毎日小1時間ほ
どは歩いていますので体力には少し自信があるのです
が過去を引きずる不摂生の結果には自信がありません。
明後日が楽しみのような恐ろしいような気がしてます。