寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

アメリカユリの花が咲いていました

2016年10月21日 22時12分14秒 | 日記・エッセイ・コラム

 もう昔の話しですが、かごしまけん沖永良部島や与論島で

鍾乳洞に関わる調査をしていた期間がありました。鍾乳洞は

ここが入り口ですよということは観光化されたもの以外は思

わぬところにぽっかりと穴が空いていることがあります。例

えば、畑の中に岩が固まっていてその近くに直径60~80cm

位の穴が空いています。その穴が入り口になっているのです。

2メートルも落ちると、高さ数メートルの穴が空いている。

それが鍾乳洞なのです。そういう鍾乳洞は名前もついていま

せん。鍾乳洞を調べていると、中で2階建てになっているこ

とや二股三股に分かれていて先で合流することもあります。

今年来た台風で甚大な被害を出した岩手県岩泉町にも一般人

は入れない大きな小乳洞があります。安家洞という名前がつ

いていますが、日本では有数の規模といわれています。安家

洞の近くには竜先導という観光化された鍾乳洞があります。

この洞窟には大きな滝や垂直に深さ100メートルほどもある

池というか澄んだ水に満たされています。

 さて沖永良部島で面白い花を見たことがありました。木の高

さは2~3メートルほどで緑色をしていました。花は20cmほ

どの長さのユリの花そっくりな形をしていました。私たちが宿

泊していた民宿で花の名前を訊くと、アメリカユリという名前

だと教えてくれました。洞窟調査が終了したのでその花のこと

を忘れていました。それが本日散歩している時にアメリカユリ

を見つけました。

写真の花がそれです。アメリカユリというのは本当の名前かどう

か分かりませんが、印象に残る花ですね。


記憶に残っている映画(54) 「キューポラのある町」

2016年10月21日 16時26分14秒 | 寓居人の思い出話

 一説によると川口(埼玉県川口市)は室町時代より前から

鍛冶屋が存在していたそうです。それが明治時代になって

富国強兵政策に乗じて鋳物産業として大きく発展しました。

 「キューポラ」というのは溶鉱炉のことだそうですが、そ

こで事実関係は明確ではありませんが、多数の朝鮮人が働い

ていたようです。私はこの映画を見た当時は朝鮮人というと

関東大地震が発生した折にいろいろな事件があったと親に聞

かされていたことしかしりませんでした。

 この映画は一人の女子中学生の成長過程でのいろいろな体

験を筋立てにしています。親の失職、アルバイト、進学問題

等々を次々と経験していきます。中でも鋳物工場で働いてい

た朝鮮人の北朝鮮への帰国問題が大きく話題になりました。

 主役の吉永小百合がかわいかったですね。その父親役が東

野英治郎だったから鳶鷹などと言われましたね。私も中学校

時代は貧困の中で育ったために少しでしたが共感を覚えたこ

とでした。

 映画を作る時にはその時代の社会情勢をかなり深く調べて

いることが分かります。しかし十分な説明もなく映画に取り

込むと社会から批判されることもあるのですね。