寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

津波被害を防ぐために

2016年10月27日 11時23分32秒 | 日記・エッセイ・コラム

 2011年以前の地震による津波情報は、せいぜい数センチ

メートルから数十センチメートルとの予想が多かったような

気がします。一般的にもその程度の認識があったことと思い

ます。しかし、2004年に発生したインドネシアの地震によ

る津波の様子を映像で見た記憶を持っている方は多いと思い

ますが、凄かったですね。またそれより前のチリ地震の津波

被害も記憶に残っていたことでしょう。

 そして2011年3月11日の地震による津波発生は、多くの人

にとって予想外だったのでしょうね。地震の大きさから津波の

大きさも予想できたと思いますが、素早く避難することをしな

かったばかりでなく児童を校庭に集合させて、それからどうし

ようかと教員が相談をしていた。その間に町の広報車が津波の

襲来を知らせていた。その数分間が被害を拡大させてしまった

のでしょう。当時の報道を記憶していますが、何故素早く裏山

に逃げなかったのだろうか、普段の訓練は役に立たなかったの

だろうかなど、疑問が残されました。でも幼い命が判断ミスに

よって多数失われたことには残念で仕方がありません。遠くに

いる私でさえ表現しようもない怒りを感じたものです。裁判に

よって避難時の判断および行動の正・誤をあるいは責任の所在

を決めるようなもものではないと思いますがね。

 人間は経験したことをなかなか教訓として役立たせることが

出来ないのですね。素早く状況を収集して判断をすることはそれ

ほど難しいことなのかもしれませんが、そういった頭脳の訓練も

必要なのかもしれません。

 東南海、東海沖そして関東沖の大陸プレートが重なっている地

域(私宅もその中に入っています)では巨大地震が発生すること

が予想されています。行動の訓練とともに情報を収集し判断する

訓練もしておかなければと思いました。