2011年以前の地震による津波情報は、せいぜい数センチ
メートルから数十センチメートルとの予想が多かったような
気がします。一般的にもその程度の認識があったことと思い
ます。しかし、2004年に発生したインドネシアの地震によ
る津波の様子を映像で見た記憶を持っている方は多いと思い
ますが、凄かったですね。またそれより前のチリ地震の津波
被害も記憶に残っていたことでしょう。
そして2011年3月11日の地震による津波発生は、多くの人
にとって予想外だったのでしょうね。地震の大きさから津波の
大きさも予想できたと思いますが、素早く避難することをしな
かったばかりでなく児童を校庭に集合させて、それからどうし
ようかと教員が相談をしていた。その間に町の広報車が津波の
襲来を知らせていた。その数分間が被害を拡大させてしまった
のでしょう。当時の報道を記憶していますが、何故素早く裏山
に逃げなかったのだろうか、普段の訓練は役に立たなかったの
だろうかなど、疑問が残されました。でも幼い命が判断ミスに
よって多数失われたことには残念で仕方がありません。遠くに
いる私でさえ表現しようもない怒りを感じたものです。裁判に
よって避難時の判断および行動の正・誤をあるいは責任の所在
を決めるようなもものではないと思いますがね。
人間は経験したことをなかなか教訓として役立たせることが
出来ないのですね。素早く状況を収集して判断をすることはそれ
ほど難しいことなのかもしれませんが、そういった頭脳の訓練も
必要なのかもしれません。
東南海、東海沖そして関東沖の大陸プレートが重なっている地
域(私宅もその中に入っています)では巨大地震が発生すること
が予想されています。行動の訓練とともに情報を収集し判断する
訓練もしておかなければと思いました。