さる日、電車に乗ったら小学生の集団と同じ車両に乗って
しまいました。小学生は座席に座っていましたが、私の姿を
見るとどうぞといって席を譲ってくれました。私は遠慮しま
したが、お年寄りは子供のいうことを聞くものですという言
葉に、苦笑しながらありがとうといって座ることにしました。
私のために2人の小学生をたせてしまったことに気が引けま
したが、嬉しかったですね。またお年寄りなどという言葉に
抵抗もありましたが、外連味のない言葉に素直になりました。
子どの同市の話をそれとなく聞いていると、1年生だとい
う女子児童が"俺、オレ"といっているのに気がつきました。
男子児童が、”Aちゃん、いつもオレっていっていると大きく
なったら男の子になってしまうよ”といいました。すると件の
女子児童は、”オレは本当は男に生まれてくれば良かったと思
っているんだからそれでもいいよ”と返しました。
そこでふと考えてしまいました。男が自分は女だったら良か
ったとか逆のこともあるでしょう。そんなことを考えるのは何
歳くらいでどんな理由があるのだろうか。上述の例はその後の
話しで話題の女子児童には男の兄が4人もいることが分かりま
した。それで俺、オレといっているのだろうと思いました。し
かし何で男に生まれてくれば良かったなどと考えたのだろうか。
それも兄たちの仕草を見て板からだろうか。昔ある女性が、下
品な言葉で申し訳ありませんが、男性が立って用を足している
姿を見て羨ましいと思ったと話していたことがありました。異
性に憧れるのは案外そんなことかもしれませんね。あるいは異
性(自分がありたいと思っている)が持っている可能性に期待し
ていりのかもしれません。
蛇足ですが、私は異性でありたいと思ったことはありませんよ。