寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

キンモクセイの香りとスーパームーン

2015年09月27日 19時33分04秒 | 寓居人の思い

 窓を開けると庭のキンモクセイの甘い香りが
漂ってきました。そして東の方を見るとスーパ
ームーンの大きな月が少し赤みがかって見え
ました、とはいきませんでした。厚い雲に覆われ
て月は全く見えませんでした。
 さてキンモクセイのについての思い出話です。
大学の研究室の旅行で福島・山形・宮城と回っ
たことがありました。上野駅発の夜行列車に乗
って出発しました。翌朝、福島駅につきました
駅付近の早朝からやっていた食堂で朝食を食べ、
磐梯吾妻スカイラインのバスに乗ってバスに乗
って吾妻小富士へ向かいました。浄土平でバス
を降り標高1707mの火口に向かいました。火口
のお鉢の上に立つ通りから晴れていた福島駅を
中心とした平野が一望のもとに見えました。
 吾妻小富士の火口の底へ降りると底は草に覆
われて柔らかでした。吾妻小富士を降りて再び
バスに乗り五色沼へ行きました。この沼はたく
さんの沼がありますが、それぞれの沼は底質の
違いによって水の色がいろいろな色に変わって
見えます。それで五色沼と名付けたといいます。
それは何とも言えないほどの美しさです。
 その後、磐梯高原駅(バス)からバスに乗っ
て檜原湖沿いの道路を通って白布高湯へ着きま
した。ここで1泊して(ここでの食事について
はもうすでに本ブログに記事を書いています)
翌朝米沢駅へ出てそこから鉄道で上山へ向かい
ました。上山からバスで蔵王山に向かいました。
蔵王産山頂の火口湖は青い水でいっぱいでした。
コマクサを見たり付近を散歩して山の東側にあ
る青根温泉で泊まりました。ここには昭和天皇
が泊まったようで、20畳ほどもある御不浄の間
というのがありました。翌朝バスに乗って東北
本線の大河原駅に向かいました。列車の発車時
刻まで間があったので町の中を散歩しました。
そのとき町中は甘い香りに満ちていました。そ
の木を探して歩き回り、ある大きな屋敷の庭に
高さ十二,三メートルほどもある大きなキンモ
クセイの木があったのです。木は全体がオレン
ジ色に見えるほど小さな花を付けていました。
  そして甘いヵおり香りを町中に行き渡るよう
にさわやかに風に乗せていたのです。あのとき
のことは忘れることはありません。また機会が
あればまた書くと思います。
 旅はその後仙台へ行き、松島へ足を伸ばして
取れたての牡蛎を食べたりウナギを食べたりし
て船で塩竃へ回って仙台に戻りました。その夜
夜行列車で帰郷しました。
 往復両夜行含めて4泊5日というのは高齢の
先生方にはきつかったようでしたが、良い思い
出にもなったと言っていました。


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