この映画は1498年の出来事を史実の基づいて制作されたと
記憶の隅に残っています。ローマの為政者の美しい妹ルクセー
ヌが、兄の政略のために次々と新しい小国の領主と結婚させら
れるという話しです。
数日後にナポリ公と結婚することになっていた美しい姫君が
憂さ晴らしに町へ出かけてしまう。途中で魔法使いに会い、貴
女はこのまま歩いていると見目美しい若い男と出会い、愛し合
うようになるだろうと予言する。姫は恐れと期待を持ちながら
歩いているとふとしたことで魔法使いの言っていたような男と
知り合い恋に落ちてしまう。
彼こそがナポリ公国の王子であり姫の婚約者だった。それは
結婚式のときに分かる。姫の兄は結婚式の引き出物として、こ
れまでも繰り返し行われてきたように、奴隷を活きたまま焼き
殺したり、兵士を庭にはなってその兵士を刈り込むという小を
見せた。その兵士は昔姫を助けたときに体の関係が出来たと叫
んだためにその場で殺されてしまう。ナポリの王子はボルジア
家の恐ろしい血のことが噂通り狂気に満ちていることを悟った。
その王子もこの姫と結婚したが、為政者の兄に近づかないよ
うにすると、兄の放った暗殺者によって何回も妻に助けられた
がついに殺されてしまう。そして姫は兄の元に連れ戻されて次
の結婚相手を待つ身になってしまった。そこでこんなことがい
つまで続けられるのかと思った姫によって、一族が....。
ヨーロッパにはこのような話しが歴史の中で繰り返されてきた
のですね。日本でも戦国時代には戦略結婚は人質という考え方
から頻繁に行われてきました。しかも現代でも同じようなこと
が行われているかもしれませんよ。女性の権利が強くなったと
いいながらふと心配になりました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます