「確かに…埃かも…」
と、いい掛けた私の言葉を遮るようにCさんが話す。
「私も、アンコさんも確認したばかりなんですよ」
答えが出そうもないやり取りなので、とりあえず『埃説』にしようとしましたが、私自身も、実は納得いっていません。
「あるある~そんなこと、よくありますよ~!」
会話に突然入って来たのは社長。
何やら興奮気味に会話をしている私達の気配を察してやって来た。
「え?あるんですか?」
Cさんは、食い気味に聞いた。
「あります。この絵もそうかも知れませんが、そういう不思議な事はよくあります。海外の話しですが、悲しそうな表情で描かれた女性の絵が、徐々に日を追う事に柔和になって、笑顔になってきたって話、昔TVで見たことあります。」
「へぇ~そうなんですか?不思議!」