「ここに、トンボが居たんです」
Cさんは、興奮気味にお店の女の子に話す。
「消えた…ってことですか?」
女の子は、あまりに唐突な話しについていけず困惑している。
そりゃあそうですよね、いい大人が二人して、「絵が変化した!」と騒いでるワケですから、戸惑いますよね。
だけど、コレばかりは、"気のせい""勘違い"に片付けられない思い入れがあります。
数日まえに、そのトンボについて、私とCさんは語り合ったばかりなのですから…。
「埃とか…かも知れませんよ…」
女の子は、言いにくそうに話す。
埃…💦まぁ、そう思うのが妥当ですよね。
だけど、私とCさんは、トンボであったことを確認していた。