「お父さん!」
見知らぬ男性に思わず声を掛けてしまった。
「え?」
笑顔のまま振り返る。
「あ、いいえ、すみません」
あわてて、深々と頭を下げた。
男性は、呼び止められた感じはしたが、良く聞こえていなかったと思う。
…良かった💦
良く見ると、そんなに似ているわけではなかった。
ところどころ、目の細さとか、笑った時に出来る顔のシワとか…、似たような気がしただけだ。
自分で言うのも何だが、自分は割りと慎重なタイプだと思っていた。
…なのに、似ていると言うだけで、声を掛けてしまうとは…恥ずかしい💦
あちらさんも、見知らぬ男に「お父さん」と呼ばれたら困るだろう。